アルナシームの中京記念勝ちで再度クローズアップされたレースとは
公開日:2024年7月25日 14:00 更新日:2024年7月25日 14:00
近年、ネット上などで言われるようになったのが「伝説の新馬戦」というワード。最も有名なのが08年10月26日、京都千八か。勝ったアンライバルド、②着リーチザクラウン、③着ブエナビスタ、④着スリーロールスで、①③④着馬がGⅠウイナーに。リーチザクラウンはダービーの②着馬だ。
他にも18年6月3日、東京千六は①着グランアレグリア、②着ダノンファンタジーで、翌年の桜花賞馬と同年の阪神ジュベナイルフィリーズ馬が激突していたり……。
先週は中京記念をアルナシームが制したことにより、ひとつのレースが再注目された。それは新馬戦ではなく、21年の朝日杯フューチュリティSである。
勝ったのはドウデュース。翌年のダービー馬で、昨年暮れには有馬記念を制した。
②着はセリフォス。22年のマイルCS馬だ。
そして③着はダノンスコーピオン。こちらは翌年のNHKマイルC馬だから、①~③着馬がのちにもGⅠを制していることになる。
それに続いていたのがアルナシームだ。こちらは重賞挑戦9回目にしてようやく重賞タイトルに手が届いたが、⑤着ジオグリフが皐月賞馬で、⑥着トウシンマカオが重賞3勝、⑦着ドーブネはオープン特別2勝、⑧着プルパレイは22年のGⅢファルコンS勝ちがある。
つまり、この年の朝日杯FSの掲示板に載った馬は、アルナシーム以外はすべてGⅠウイナーになったのだ。
遅すぎた感のある重賞初Vだが、ここからどこまで上昇するか。すでに一部で「伝説の朝日杯」とも言われているが、アルナシームの今後次第では歴史に残る一戦となるのは間違いなしである。