ドバイワールドカップデーの開催はどうなる?

公開日:2026年3月5日 14:00 更新日:2026年3月5日 14:36

先が見通せない中東情勢

 米軍、イスラエルがイランを攻撃。すでに最高指導者だったハメネイ師の死亡が報道された2月28日以降、一気に中東情勢が緊迫している。

 米大統領のトランプ氏は「イランの海、空軍はほぼ壊滅した」と主張しているが、まだ争いに終わりは見えていない。

 これにより、不安視されているのがドバイワールドカップデーの開催である。

 2月28日にアラブ首長国連邦(UAE)でドバイワールドカップデーの前哨戦として知られる「スーパーサタデー」の7競走が開催された。

 ドバイワールドカップの前哨戦であるGⅡアルマクトゥームクラシック(ダート二千㍍)は英国のメイダーンが圧勝。また、ドバイシーマクラシックと同じ舞台であるGⅡドバイシティオブゴールド(芝二千四百十㍍)は地元UAEのレベルスロマンスが勝利。24年のシーマクラシックを勝利した古豪が〝いまだ健在〟を強くアピールしたが……。

マスカレード、ジャンタルマンタルは回避

 現在、中東へ向かう、あるいは中東から世界各地に向かう飛行機はほとんど飛んでいない。

 ドバイ国際空港、アール・マクトゥーム国際空港では一部のフライトが発着しているものの、依然として地域情勢は流動的。一時はスーパーサタデーに騎乗した欧州のジョッキー、香港から参戦していたティータンらが帰国できないでいたほどである。

 現在、フォーエバーヤングを筆頭に6頭の日本馬がサウジアラビアから転戦して調整を行っているが、サウジを使わずにドバイに遠征しようとしていた馬たちはもうすぐ検疫期間。だが、人も馬も出国のメドが立っていない。すでに4日、マスカレードボール、ジャンタルマンタル陣営がドバイ回避を決めている。

 かつて2003年にも似たようなことが。中東情勢が悪化。ドバイワールドカップは開催されたものの、日本からは輸送用の航空便がなく、当時のダート最強馬であるゴールドアリュールを筆頭に、日本馬は一頭も出走できなかったことがある。

 ただ、前後の02、04年でドバイに遠征した馬は各4頭。今とはドバイワールドカップデーの規模が違う。昨年は7競走に25頭も出走していた。今年、ワールドカップは30回目。回を重ねるごとに、世界が注目のビッグイベントになっているのだ。

 果たして日本馬は無事に遠征できるのか、そして通常通りに開催はされるのか。日本はもちろんのこと、昨年のワールドカップの勝ち馬で連覇を狙う米国のヒットショー陣営など世界中のホースマンも、中東情勢を固唾をのんで見守っている。

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