【安田記念】 レコードホルダーにマイルGⅠ馬 2頭の東京巧者で挑む橋口厩舎

公開日:2026年6月3日 12:00 更新日:2026年6月3日 12:00

「ハーデスはエプソムCを勝った時から安田記念が目標」(橋口調教師)

 強力布陣で東京1マイルに挑む。7歳セイウンハーデス、4歳パンジャタワーを擁す橋口厩舎だ。

 東京のマイルは、速くてタフな馬が勝つ。スピード一本鎗では勝てない舞台だが、2頭ともにストロングポイントを備えている。

 前者セイウンは、昨年のエプソムC勝ち馬。東京千八を1分43秒9で駆け、サリオスの持つ1分44秒1のレコードを0秒2更新した。基本的に秋の方がレコードが出やすい傾向にあるが、春開催の、それも稍重馬場でマークしたところに評価ができる。

「東京ワンターンで強い勝ち方をしたので、ハーデスはエプソムCを勝った時点で、来春の最大目標は安田記念というイメージでした」

 管理する橋口師はこう話す。そのGⅢ勝ちは時計以上に中身も濃かった。中団8番手の外めから、残り400㍍から外を回って一気の進出。1F足らずで先頭に立ち、3馬身ほど抜けている。その2~1F間は推定で11秒1と爆発的な脚を使っている。

「太めが残りやすいタイプ。時期的にも仕上がりやすくて合っていますね。今回もすっきりとした体つきのいいバランスで帰ってきた。好調です」

 1週前は、Cウッドで3頭併せ。6F81秒2―36秒3、1F11秒3で外パンジャタワーに食らいついた。

「条件的にはベストのコース。楽しみです」

海外遠征を経て「どっしりとした感じが出てきた」パンジャタワー

 後者パンジャタワーはご存知、この舞台でのGⅠ勝ち馬。昨年のNHKマイルCを制している。

 その後はキーンランドC勝ちを含め、4戦①⑤⑤④着だが、昨年11月の豪ゴールデンイーグル、今年2月のサウジ・1351ターフスプリントの海外遠征が実になっているとトレーナーは話す。

「いろいろと経験して大人になってきました。どっしりとした感じが出てきています」

 このマイルGⅠは、海外経験馬が勝つレースでもある。古くは97年タイキブリザードに03年アグネスデジタル。07年ダイワメジャー、08、09年のウオッカ、13年ロードカナロア、14年ジャスタウェイ、16年ロゴタイプ、17年サトノアラジン、22、23年連覇のソングライン、そして昨年のジャンタルマンタルがそう。実力の上に経験を重ねた馬たちばかりだ。

 前走の高松宮記念も、入国検疫の関係で〝10日競馬〟であり、加えて1枠1番とレースの選択肢が少ない競馬に。②着と0秒1差の④着は、むしろ地力強化を示した一戦でもあったといえる。

「前回も仕上がりは良かったですが、今回の方がじっくりと調整でき、乗り込みつつ、さらに体がパンプアップしたした印象。サウジ遠征前、高松宮記念時も乗った松山君は1週前に乗って当時よりいいと言ってくれましたよ」

 パンジャは2歳時の京王杯2歳S、NHKマイルCと府中は2戦2勝。得意としているから、ひと回り成長した今回は2つめのGⅠタイトルに手が届いていい。

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