活況だった今年のセレクトセールを総括する
公開日:2026年7月16日 12:00 更新日:2026年7月16日 12:03
今年も売買高を更新
13、14日の2日間にわたって北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われたセレクトセール。今年も当然のように活況だった。
2日目の当歳セッションこそ、わずかに前年を下回ったものの、2日間の合計では334億8400万円となり、またしても過去最高を記録。お金は〝あるところにはある〟ことをあらためて証明した格好だ。
さて、将来の日本の競馬が占えるのがセレクトセール最大の特徴。今年はどうだったのか。
藤田晋氏と外国人オーナー クラシック制覇が早いのはどちら!?
すでにさまざまなメディアが報じているように、今年もサイバーエージェント会長の藤田晋氏による爆買いは健在だ。
21年からセレクトセールに参加し、5年連続で購買額は20億円以上。すでに昨年には累計100億円を突破し、今年も2日間で22億円を超えてみせたから凄い。
すでにフォーエバーヤングで米国の頂点を極めたが、JRAでのGⅠ勝利はまだ。だからか、キタサンブラック、イクイノックスの親子や、キズナ産駒を積極的に購入。クラシック狙いの姿勢を前面に打ち出している。
また、今年はアラブ首長国連邦ドバイのハムダン殿下が代理人を通じてセレクトセール初参加。1日目の1歳セッションでは、キタサンブラック産駒の牡馬「チャネルの2025」を2億3000万円で落札。こちらは矢作厩舎に入厩予定だ。
さらに、香港在住であるインド人実業家のポール・コーリ氏も2日間で計5頭を購入。当歳では父ドウデュースの「キービスケーンの2026」を7200万円で競り落とした。「いずれは日本の馬主資格も取るつもりです」とのことで、外国人オーナーによるクラシック制覇も、そう遠いことではないのかもしれない。
2組の親子対決の裏で意外とお買い得だった海外種牡馬
セレクトセールでは種牡馬の親子対決も見られた。
最も活発なセリとなったのは、やはりキタサンブラック産駒だ。2日目の当歳セッションでは牡馬の「ヤンキーローズの2026」が4億1000万円に。
一方、そのキタサンの代表産駒であるイクイノックスは母が3冠牝馬という牡馬「デアリングタクトの2026」が3億3000万円に。とにかく、この2頭の牡馬は高額となるケースが目立つ。
さらに今年の2歳戦で絶好調のエフフォーリア産駒も億超えがバンバンと出た。
牡馬「プティフォリーの2025」が3億3000万円、母が米GⅡ勝ち馬の牡馬「レディフォグホーンの2025」は3億9000万円。今年のここまでの2歳戦が、いい〝宣伝〟となったようだ。
そのエフフォーリアの父であるエピファネイア産駒も1日目の1歳で、「サーチリザルツの2025」が3億5000万円。息子に負けていないところを見せつけた。
そんな一方で、海外で大人気の種牡馬は意外なほど高値がつかなかったケースもある。
例えば欧州で大人気だったウートンバセットの産駒は1日目に2頭が上場されたが、ともに億には届かず。アメリカのチャンピオンサイアーであるイントゥミスチーフ産駒も6800万円だった(いずれも牡馬)。
また、サクソンウォリアー、バーイードの産駒もイメージほど価格が上昇せず、国内で結果を残したクラシック級の種牡馬に人気が集中している印象も受ける。
イクイノックスVSドウデュースは第2ラウンドも熱い
そういった意味では次に期待がかかるのはドウデュースか。
実際、2日目の当歳セッションでは牡馬「コッパの2026」が2億5000万円に。ドウデュースの父は晩成型ハーツクライだが、自身は朝日杯フューチュリティSを制し、3歳時はダービー、4歳時は有馬記念、5歳では天皇賞・秋、ジャパンC勝ちと4年連続でGⅠを制している。早くから結果を出し、5歳時に完成するという、まさに競走馬としての理想形だったのだ。
同期イクイノックスにはダービーで負かしたものの、その後のイクイノックスはGⅠ6連勝。レーティング世界一にもなった。4歳で宿敵が引退してから天下を取ったのがドウデュース。引退→種牡馬入りはこちらが1年遅い。
さて、第2ラウンドの戦いはどちらが優勢となるのか。近年最強世代の中心にいたこの2頭が、種牡馬としても激しい争いを繰り広げるかもしれない。




























