ヤナガワ牧場が生んだ「芝王」と「砂王」の関係者を直撃

公開日:2017年12月23日 17:00 更新日:2017年12月23日 17:00

 有馬記念で引退するキタサンブラックが芝の王者なら、ダートの王様はコパノリッキーだろう。そのリッキーは29日の東京大賞典で競走馬生活を終える。同じタイミングで引退する2頭は、ともに北海道日高町にあるヤナガワ牧場で生まれた。関係者を直撃した――。

■Dr.コパ氏(GⅠ10勝コパノリッキー馬主)

 ドクターコパでおなじみの小林祥晃氏は、2001年に馬主デビュー。02年生まれのコパノフウジンを購入したのがヤナガワ牧場との付き合いの始まりだ。以来、2代目の正克氏とは飲み友達。そんな縁で手にしたのがコパノリッキーだ。

「リッキーの母も僕の馬で、正克さんと『ダートの長いところを走れる馬を作ろうよ』と話していたんです。ダート戦は地方交流競走があって、息が長い。それで、『母の産駒が生まれたら教えて』と伝えていました」

 馬名は、心積もりがあったという。

「能天気な男馬が生まれたら、リッキーと名づけようと決めてたの。牧場を訪ねて馬を見た瞬間、これだと思いました。そんなわけだから、GⅠを10も勝つとはこれっぽっちも思っていませんでした。でも、育成牧場の人に『モノが違うよ』と言われたのです。信じられませんでした」

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