フォーエバーヤングでサウジCを連覇 坂井の3つの挑戦
公開日:2026年2月19日 14:00 更新日:2026年2月19日 15:18
ドバイはサウジより強敵揃い
先週のサウジCは日本馬フォーエバーヤングが見事に連覇を達成。次走は昨年と同様に、ドバイワールドCに向かう。
その昨年は③着。まだサウジCは創設されてから今年が7回目だが、過去6回、サウジC↓ドバイワールドCを連勝した馬は一頭もいない。
とはいえ、実はサウジC馬が転戦した例もそう多くはない。最初が23年のパンサラッサで、ドバイワールドCは⑩着。24年のセニョールバスカドール、昨年のフォーエバーヤングが③着だった。21年のミシュリフがサウジC勝ちからドバイシーマクラシックを連勝した例はあるが、この中東のダートGⅠを連勝した馬はおらず、フォーエバーヤングが初になるか。
ただ、ドバイワールドCはサウジCより賞金は低くても、歴史では上。だからなのか、実はメンバーはこちらの方が骨っぽい。
今のところ、出走が考えられるのは、米国から昨年のプリークネスS馬ジャーナリズム、23年のBCクラシックを制したホワイトアバリオ、今年のペガサスワールドCを制したスキッピーロングストッキング、昨年のドバイワールドC馬ヒットショーに、サウジCでは惨敗したが、GⅠ勝ちがあるネバダビーチも転戦予定だ。
さらに地元からは一昨年の勝ち馬ローレルリバー、今年1月のGⅠアルマクトゥームチャレンジ馬インペリアルエンペラー、そして日本からはフォーエバーヤングと同期のミッキーファイト、この馬を東京大賞典で負かした大井のディクテオンが参戦する。決して“1強”とか“相手探し”とは言い切れないメンバーとなる。
鞍上の坂井にとって、これは大きなチャレンジになる。ドバイワールドCは今年、30周年という節目。フォーエバーヤングがまたしても新たなタイトルを加えるのか。決戦の日は3月28日(土)、日本時間では29日の未明となる。
近年にないチャンピオンズC→フェブラリーSのダブル制覇
その坂井にとって、ドバイ前のチャレンジが今週のフェブラリーS。ダブルハートボンドでのチャンピオンズC→フェブラリーS連勝だ。
同年のフェブラリーSとJCダート、もしくはチャンピオンズCを制した馬はいる。00年ウイングアロー、11年トランセンド、17年ゴールドドリーム、23年レモンポップだ。
しかし、チャンピオンズCから翌年の、となると05/06年にかけてのカネヒキリ、07/08年のヴァーミリアン、09/10年のエスポワールシチー、10/11年のトランセンドと、すべてJCダートの時代のみだ。
舞台が阪神千八に移ったのが08年から。そしてチャンピオンズCに名称が変わり、中京に移動したのが14年。以降は連勝例がないのだ。
古くは2つとも東京だったのが、今は東京と中京に。距離は二千百メートルから千八と、フェブラリーSにより近くなったにもかかわらず、傾向が変わったのも、やはりサウジCのようなダート千八の高額賞金レースができて、超一流どころが遠征してしまうためか。
いや、これは勝ち馬のみにとどまらない。
前年のチャンピオンズC①~⑤着馬がフェブラリーSに直行したケースは〈0203〉。16年は前年のチャンピオンズC②着馬ノンコノユメ、18年は前年のチャンピオンズC馬ゴールドドリームがともに②着したくらいで、そもそも参戦例が多くないうえに、連勝馬もゼロ。やはり、フェーズが変わってしまった印象を受ける。
さらに、ダブルハートボンドには「GⅠフェブラリーSに牝馬の優勝例なし」というデータも立ちはだかる。96年にホクトベガ、アイオーユーと牝馬がワン・ツーを決めた例があるが、この年はまだGⅡ。翌年からGⅠに昇格すると、以降、牝馬は39頭がチャレンジして〈01335〉という結果に終わっている。②着したのは00年ゴールドティアラで、22年ソダシの③着が前20年で唯一、馬券になった例なのだ。
坂井はドバイの前に、ダブルハートボンドでもダート競馬の歴史を塗り替えることができるだろうか。
自身のJRAダートGⅠ5連勝
そして、もし勝てば23年フェブラリーS、同年と24年チャンピオンズC(騎乗馬はすべてレモンポップ)、25年チャンピオンズC=ダブルハートボンドに次いで、JRAのダートGⅠ騎乗機会5連覇を達成(24、25年のフェブラリーS時はサウジ遠征)。ここでもとんでもない記録が生まれることになる。



























