これまで当たり前だった勝負服姿ではなく、今ではスーツ姿となった田中勝春調教師。つい今でも田中勝春騎手と言ってしまいそうですが、もう調教師となって1年になるんですね。人懐っこい笑顔は「カッチー」といえば即座に浮かぶほどの田中勝春調教師を表すもの。私も随分、この笑顔に救われてきた気がします。
この「カッチースマイル」は私にとって大きな意味があって、検量室前で毎週末過ごしてきた中である時気がついたんです。田中勝春騎手(当時)は誰に対しても態度を変えず、どんな人にも同じように笑顔を振りまいてくれることに。中には私が馬主さんと一緒にいる時はとても感じ良く接してくれるのに、1リポーターとしてはあまり話してくれない、時には完全に無視されたりと相手によって態度が変わる人もいるわけです。
そうなると不安が一気に広がり、「私はここにいていいんだろうか?」とネガティブな思考に陥ります。そんな中で田中勝春騎手は全く変わらない。そして声をかければ「はい、どーも!」とニコッとしてくれる。嫌なことがあってもこの笑顔で立ち直れた。「救われた」と前述したのはこういった経験によるものです。
あるパーティの2次会で向かい側に田中勝春騎手が座った時、私は勇気をもってこんなことを本人に伝えたことがあったんです。「いろんな人がいるんだけど、カッチーはどんな人でも態度が変わらないよね。それが素晴らしいなって思ってるんです」と。それを聞いた本人はいつも以上の笑顔で「ありがとう! 分かってくれてた? うれしいねー」と握手を求めてきてくれました。
今回も検量室の奥の方にいた田中勝春調教師と目が合った瞬間、表にまで出てきてくれて取材の打診を叶えることができました。
さて騎手から立場が変わった田中勝春調教師としての1年を振り返っていただきました。
競馬キャスター
テレビ東京の「土曜競馬中継」などでリポーターを務め、競馬サークルに幅広い人脈をもつ。YouTubeの「日刊ゲンダイ競馬予想」で武田、大谷記者とともに出演。また、毎週水曜には「目黒貴子のアツアツ交遊録」を連載中。





























