【チャンピオンズC】単勝2・2倍で⑬着ナルカミが大敗した理由
公開日:2025年12月8日 14:00 更新日:2025年12月8日 14:00
今回の敗戦が糧になる
1番人気ナルカミは6戦5勝の戦歴で初めて中央のGⅠに挑んだが、見せ場もなく、⑬着に惨敗した。
勝ったダブルハートボンドの7戦6勝よりキャリアは少なかったが、勢いのある3歳馬、そして良馬場だった前走の大井ジャパンダートクラシックでフォーエバーヤングの記録を上回る勝ち時計などが評価されて、断然の1番人気に支持されていた。
ただ、現実は甘くなかった。キャリアの浅い3歳馬らしく、陣営も懸念していたように精神的な若さを見せた。
これまでの唯一の敗戦が2戦目の中京千八。当時と同じようにテンションはやや高く、普段の雰囲気では臨めなかった。
スタートでトモを落とし、テンのダッシュは利かず、本来の軽快なスピードを生かした逃げは鳴りを潜めてしまう。控える形で4番手追走だったが、よそ行きの競馬で通用するほど歴戦の年長馬は甘くなかったようだ。
最終的な単勝オッズは2・2倍。これは24年に連覇を果たしたレモンポップと同じ数字である。この時のレモンポップは17戦12勝でGⅠ級を5勝して引退レースに臨んだもの。終わってみれば、名馬と同等評価だったのは、やや人気過剰な部分は否めない。
もっとも、3歳馬で1番人気に推されたのは、その力があってのもの。
「いつものパフォーマンスを出せなかったですね。最後はやめていました」とは厩舎3連覇を逃した田中博師だが、この経験は大きな糧となる。来年以降の成長、その走りが逆に楽しみでもある。
























