ローシャムパーク
ブリーダーズCターフ②着後は着地検疫を経て、ノーザンファーム天栄に放牧へ。「コンディションが整っていれば、有馬記念に行きたいというのは遠征前からプランとしてありました」とは田中博師。
その言葉通り、まず圧巻だったのが1週前だ。コンビを組むマーカンドを背にウッド9F追い。正面からスタートし、1コーナーではスピードに乗って15秒9。全体時計は125秒7で、ラストも持ったまま1F11秒5をマークしている。
そして、木曜の最終追い切りは鋭さ十分で6F83秒9―37秒7、1F11秒4。田中博師は「折り合いと動きの確認。その2点は先週より向上が見られたし、心身ともにちょうどいい負荷がかかったと思います」。文句なしの内容だった。
ベラジオオペラ
今週はCウッドで6F82秒8―37秒3、1F11秒3。併入でもあえて抜かせずに、最後まで闘志をかきたてるという意味で、陣営の工夫が見られた攻め内容だった。脚さばきの迫力は明らかに前走、そして1週前よりも上。「使って全然違ってきています」(月野木助手)の言葉通りに上昇一途のデキだ。大一番へ期待が持てる。
シャフリヤール
明らかに今年の方が上だ。昨年の有馬記念は香港ヴァーズ回避から急きょの参戦。対して今年は狙っての出走だ。攻め馬でも先週は1F11秒4。そして芝コースの今週は10秒9を馬なり。とにかく俊敏そのもので、フットワークに伸びがあったのもいい。馬体も若々しく充実度が感じられる。今年は非常に高いレベルのデキと言っていい。
スタニングローズ
エリザベス女王杯で復活V後は放牧へ。先月30日に帰厩すると、中間は坂路でラスト1F11秒台連発と活発な動き。今週は坂路で流す程度だったが、しまいは自然と1F12秒0だから今は状態がいい。毛ヅヤ、馬体のバランスも良好。文句なしの仕上がりである。
ダノンデサイル
菊花賞⑥着後は放牧へ。栗東に戻ってからは順調に乗り込んできた。先週は横山典が手綱を取ってCウッドで1F11秒1と俊敏な動き。今週は調教師が手綱を取って6F83秒2、1F11秒6を馬なりでマーク。単走でもいい前進気勢があって闘志を感じさせる気配。これできっちり仕上がった。
結論
◎ローシャムパークは米国遠征の疲れなど全く感じさせず、マーカンドが騎乗した1週前が9F125秒7と圧巻の追い切り。今週も力強い動きで質量とも十分な調整を消化した。悲願のGⅠタイトルを奪取する。
△① ダノンデサイル
② ドウデュース 取消
③ アーバンシック
④ ブローザホーン
○⑤ ベラジオオペラ
◎⑥ ローシャムパーク
⑦ スターズオンアース
△⑧ レガレイラ
⑨ ディープボンド
⑩ プログノーシス
⑪ ジャスティンパレス
⑫ シュトルーヴェ
注⑬ スタニングローズ
⑭ ダノンベルーガ
⑮ ハヤヤッコ
▲⑯ シャフリヤール