【エリザベス女王杯】ブレイディヴェーグ「またパワーアップ」

公開日:2023年11月8日 14:00 更新日:2023年11月8日 14:00

上がり35秒7―11秒3の凄い切れ味

 前走のローズSはJRAレコードが記録される中、直線で追い出しを待たされながらも3F32秒9のメンバー最速の末脚で0秒2差②着。勝ち馬が秋華賞でも②着したことからも底知れぬ魅力がある馬だ。

 その後は秋華賞をパスして、放牧へ。10月19日に美浦に帰厩して26日に栗東入り。前走と同様のパターンだが、涼しい季節で今回の方が状態も良く見せているのがいい。

 1週前は団野を背に6F82秒5、ラスト2F22秒5で1Fは驚きの10秒7! 併走馬と馬体を並べてフィニッシュとハードワークをこなした。

 今週はルメールを背に併せ馬。道中で多少行きたがるところをグッと我慢させ、直線は内から余裕を持って抜けてきた。まだまだ時計が詰まる余韻ありの中、6F80秒3―35秒7、1F11秒3だから圧巻。これだけ攻めても程よい気合乗りという感じで、うるさくなっていないのもいい。

 馬体を大きく見せて、全身を大きく使った走りは、いかにも高性能を思わせるもの。キャリアが浅い分、伸びシロも十分と印象づけた。

○…「体が大きくなって、またパワーアップしたね。力が凄い」。ルメールは前走からの成長を感じ取っていた。「きょうはペースが遅かったけど、最後はいい脚を使ってくれた。状態が良さそう。前走も最後までいい脚で伸びていたから、距離を延ばして良さそうだね」と。あえて課題を挙げればゲートか。「いつもあまりいいスタートを切れないので。でも、能力はあります。いい競馬をしてほしいですね」と。

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