【日本ダービー】スキルヴィング、中3週でも攻め抜いて数字以上の負荷
公開日:2023年5月24日 14:00 更新日:2023年5月24日 14:04
3頭併せの真ん中で11秒2
GⅡ青葉賞①着から中3週でのダービー。わずか29日間で世代の頂点へ挑む戦い。
前走の翌日には福島県のノーザンファーム天栄に放牧に出され、5月12日に美浦に帰厩。この中間は馬体チェック、回復具合、そして立ち上げ、本追い切りと時間は限られているが、そこは用意周到に準備してきた。
「青葉賞は手控えた調整で勝てました。お釣りを残した状態で勝てれば、次は“相当いいな”という感じでした」とは木村師。帰厩後は馬体に多少の緩みはあったものの、歩様や皮膚感はひとたたきした効果で上昇気配を思わせる。
今月13日の登坂から調整を再開。1週前はウッドで8F113秒9とかなり長めから負荷をかけ、なおかつ1F11秒7でまとめた。しかも、ゴールを過ぎてからも気合を入れ、すぐには手綱を緩めず、脚を伸ばしたままフィニッシュ。中3週といえども守りの調整ではなく、“攻め”の姿勢を貫いてきた。
それは最終追いでも如実に表れている。
ウッドで3頭隊列の真ん中を追走。ゆったりとした流れで、前の馬とはタイトな間隔でも折り合いはピタリとついて、5F67秒8―37秒9。直線で馬体を並べると、鞍上の手が動きながら1F11秒2でゴール板を駆け抜けた。
そして先週同様、さらに2~3Fほど手綱を動かして、脚を伸ばしに伸ばした。ここにきて馬体の緩さが解消して、トモの踏み込みに力強さが備わってきた感じ。まさに上昇一途だ。
時計や数字以上の負荷をかけ、攻め抜いた姿勢でいざ頂点へ。準備は整った。