先週は3歳重賞が2鞍だけ。そこでまずは昨年の種牡馬リーディングから1年を振り返ってみたい。
リーディングに輝いたのはキズナ。24年に続き2年連続でのリーディングサイヤー獲得となった。勝ち鞍の164勝は、次点のロードカナロアの136勝を大きく上回っている。ただし、重賞では12勝を挙げているものの、GⅠはチャンピオンズC=ダブルハートボンドの1勝のみ。一方、GⅠでは②着7回(障害GⅠ含む)と大一番で勝ち切れないのは相変わらずな点には注意。
2位はロードカナロアで20年から5年連続での2位。いかにも優等生タイプらしい成績といえばそうなのだが……。ただし、重賞勝ちはキズナを上回る13勝で、GⅠもコスタノヴァ=フェブラリーS、サトノレーヴ=高松宮記念、ベラジオオペラ=大阪杯と3勝。大舞台での強さは相変わらずだ。ちなみに、136勝のうち千六百㍍以下で88勝。キズナ産駒はマイル以下で44勝だから、短い距離なら圧倒的に強い。以前に比べてより本来の短距離向きの傾向が強くなってきたか。
3位はキタサンブラック。89勝と勝ち星はキズナの半分ながら、エコロデュエルの障害GⅠ2勝に、クロワデュノールのダービー制覇で賞金を上積みして上位にランクイン。ちなみに昨年は重賞7勝のうちGⅠ3勝、GⅡ3勝、GⅢ1勝。グレードが上がるほど強くなる勝負強さは父譲りか。
4位のドゥラメンテはアーニング・インデックス(出走馬1頭当たりが獲得した賞金の平均値を1・00として、各々の種牡馬の産駒の平均獲得賞金の割合を数値で表したもの)で上位5頭の中で最も高い2・01だから、種牡馬としては優秀だった。現4歳世代がラストクロップなのが本当に惜しまれる。
5位はエピファネイア。ちなみに、2歳リーディンでトップだったのもエピファネイアだ。通算では120勝とキタサンやドゥラメンテを上回っていたのだが、賞金の低い2歳戦での勝利が多いから、この順位に。逆に言うなら、2歳戦では信頼できる種牡馬だと言うこと。ただ、昨年はGⅠで〈02216〉。一時期の大一番での強さがやや影を潜めている点は気になるが……。
ファーストシーズンサイヤーでトップだったのはコントレイル。2歳総合でも4位に入っており、昨年の本命馬の面目躍如といったところ。とにかく大崩れが少ない半面、やや勝ち切れない印象もあったが、20勝のうち千八8勝、二千7勝だから、予想以上に距離はもつタイプか。中距離以上のレースが少ない2歳戦では本領を発揮していなかった可能性も十分ありそう。真価を発揮するのクラシックシーズン本番かも。
時計勝負になったことで短距離での経験とスピード勝負に強い配合生きたフェアリーS
ここからは先週の重賞を振り返りたい。日曜に中山で行われたフェアリーSは3連単87万円と波乱の決着。勝ったのは5番人気のブラックチャリスだった。
ブラックチャリスは。3代母がシルバーレーンで、近親にはブラックホークやピンクカメオなどがいる血筋。母ゴールドチャリスも6~7Fで3勝とスピード色の強い母系だ。デビュー戦は函館千二でレコード勝ち。それだけにデビュー4戦目で初のマイル戦となる今回は距離延長が課題だと思っていた。それが持ち前のスピードで好位を取ると、直線もしぶとく伸びて勝利。勝ち時計の1分33秒6は過去の10年でも昨年に次いで2番目に速い時計だ。スピード勝負に強いタイプだけに時計勝負なったのも良かったか。ただ、マイルまではこなしたが、さすがにこれ以上距離が延びると厳しそう。将来的にはもう少し短い距離が中心になるのではないか。
②着ビッグカレンルーフも母、祖母ともに千二で勝ち鞍のあるスプリンタータイプ。インリアリティの6×7×5のクロスもあり、スピード勝負に強い配合だ。③着レオアジャイルは父ダノンスマッシュがロードカナロア直子のスプリンターで、上位3頭とも今回が初マイル。②③着は内枠でコース利もあっての好走だろうが、時計勝負になったことで短距離でのレース経験と、スピード勝負に強い配合が生きた一戦だったのではないか。
シンザン記念はマイラー配合サンダーストラックが距離短縮でV
月曜京都で行われたシンザン記念はロードカナロア産駒のサンダーストラックが制した。デビュー戦をマイルで勝ち、前走は二千の黄菊賞で⑤着。再度マイルに距離を戻しての重賞制覇である。前の方でも書いたが、やはりカナロア産駒は父のイメージ通りの距離レンジの馬が増えてきたようだ。サンダーストラックは母の父が豪州スピード型のヒルチンブルック。母シーブルックも豪マイルGⅠ勝ち馬だか、らやはりマイルが主戦場だろう。
②着はリアルスティール産駒のサウンドムーブ。こちらも千八からの距離短縮だった。祖母は千四重賞、ファンタジーS勝ち馬のサウンドリアーナ。非根幹距離向きの馬が多いリアルスティール産駒だけに、同馬も意外と7F戦ならもっと走るかもしれない。
























