最高の形で英国最後を締めくくり デットーリは次に日本馬の敵になる!?
公開日:2023年10月23日 14:00 更新日:2023年10月23日 14:10
世界一のスタージョッキーは“最後”も役者の違いを見せつけた。
先日、引退を撤回して米国移籍を発表したデットーリ。21日(土)にアスコット競馬場で行われた“ブリティッシュ・チャンピオンズデー”が英国での最後の騎乗だったが、ここでも神がかり的な騎乗で現地のファンを魅了した。
当日はかなりの雨が降り、馬場は重。日本の感覚ではほぼ不良に近い馬場コンディションだ。
1RのGⅡブリティッシュ・チャンピオンズ・ロングディスタンスCではムーアとのたたき合いを制し、2RのGⅠブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントSでは②着。そして迎えたこの日のメインであり、英平地競走のクライマックスであるGⅠチャンピオンSを初コンビとなるキングオブスティールで最後方から差し切り勝ち。道悪でなかなか差しが利かない馬場ながら、外に持ち出すとグイグイと伸びてきたから、この日の傾向とは真逆の競馬。それで勝ったのだから、やはりこの男は凄い。
まさに最高の形で英国最後の騎乗を締めくくったデットーリ。次の大舞台はひとまず、米国のブリーダーズカップデーとなる。
今年は日本からソングライン、シャフリヤールやウシュバテソーロらが参戦。現地の馬ももちろん怖いが、52歳にしてさらに円熟味を増したデットーリも、日本馬に立ちはだかることになるか。怖い存在といえそうだ。