【阪神ジュベナイルF】ショウナンカリス末脚炸裂
公開日:2025年12月11日 14:00 更新日:2025年12月11日 14:00
「押さえる形を着実に覚えてきてくれている」(伊藤助手)
今年の2歳女王決定戦は重賞ウイナー不在の大激戦。別掲のデータにもある通り、近年は関東馬が優勢である。その中でも狙ってみたいのがショウナンカリスだ。
まだ1勝馬だが、オープン特別・すずらん賞、GⅢファンタジーSで②着と通用の能力を見せている。
特筆したいのは、前走だ。重賞初挑戦もあって単勝オッズ48倍の10番人気と低評価だったが、レースは違った。直線で鋭い末脚を繰り出して勝ち馬と首差に食い込んでいる。
「こちらは外、外を回ってのもの。勝ったフェスティバルヒルはロスなく立ち回っていましたからね。あらためて能力を再確認しましたよ」
とは管理する加藤士調教師。〝GⅠでも〟と手応えを掴んだ口ぶりだ。
最大の課題は初めてのマイル戦。前向きな気性をいかになだめるかが鍵になるが、その点の矯正にも余念がない。
中間は在厩で落ち着いて走ることを覚えさせることに重点を置いて、先週、今週と3頭併せの最後方を進ませる形。今週は坂路で最後に見せムチ程度だったが、鋭く伸びて最先着の4F51秒8―37秒9、1F12秒5をマークした。
デビューからケイコをつけている伊藤助手も、
「最初は行きたがるそぶりを見せましたが、何とか我慢。それが最後の伸びにつながりました。押さえる形を着実に覚えてきてくれているようです」
と好感触を伝えてくれた。
さらに磨きがかかった末脚でビッグタイトルを奪取する準備は整っている。




























