【スワンS】アドマイヤズーム、NHKマイルC⑭着から反撃態勢
公開日:2025年10月7日 14:00 更新日:2025年10月7日 14:55
「秋初戦としてはちょうどいい仕上がりでしょう」(友道師)
アドマイヤズームが巻き返しを期す。
2歳シーズンは2戦目で未勝利を突破すると、直後の朝日杯FSでは2番手からの正攻法で押し切りV。10月のデビューからわずか2カ月ほどでGⅠを制したように、ポテンシャルは間違いなく世代トップクラスだ。
3歳シーズン春は大目標をNHKマイルCに定めて、前哨戦はニュージーランドTをチョイス。初の関東遠征を難なくクリアできたのは収穫であり、タイム差なしの②着なら“たたき台”とすれば上々。本番に向けて期待が膨らんだ。
ところがところが、GⅠ戦はよもやの⑭着。
友道師はこう振り返る。
「4角までは悪くないように見えたのですが、直線では伸びを欠いてしまいました……。スタートしてすぐに落鉄していたようで、その影響が大きかったですね。ダメージがなかったことが何よりです」
そう、アクシデントで力を出し切れなかっただけなのだ。能力で劣ったわけではないから、悲観する必要はまったくない。
捲土重来を期すべく挑む秋初戦は調整にも力が入る。
9月9日に帰厩すると18日のCウッドでは早くも6F81秒5―37秒5、1F11秒1の好時計をマーク。そして翌週24日には古馬オープン馬を大きく追走して手応え優勢と好調教を連発だ。
1週前の坂路追いは「休み明けかな、という感じの動きでした」と指揮官は慎重だが、4F51秒4―12秒2で動けば上々だろう。
「体つきこそ大きくは変わりませんが、乗った感じはしっかりしてきたみたい。気持ちの面でも落ち着きが出ています。秋初戦としてはちょうどいい仕上がりでしょう」
反撃に向けて態勢は整った。ここから飛躍の秋につなげたい。