市川が人気馬を斬る

【市川の日曜競馬コラム・小倉記念】

公開日:2025年7月19日 17:00 更新日:2025年7月19日 17:00

 このレースは2000年以降、前走3勝クラス①着馬が〈0・2・2・17〉と連勝がない。1~5番人気に推された馬が15頭もいてこの成績だから、容易には飛びつけない。

 17年は前走をレコード勝ちして臨んだ1番人気ストロングタイタンが⑧着。20年も2、3勝クラスを連勝中だったランブリングアレーが1番人気で⑥着に敗れている。

 今年はシェイクユアハート、ナムラエイハブ、メリオーレム、ラスカンブレスの4頭。ここは押さえ△まで。

 また、新潟大賞典③着のハピには気掛かりな点が2つ。まずは左回りが〈2・1・4・1〉に対して、右回りは〈1・3・1・8〉とサウスポーの印象が強いこと。そして、勝負どころでスッと反応できないところがある。本質的には小回りよりも、直線の長い大箱向きだ。こちらも△評価にとどめる。

 ショウナンアデイブの一発だ。新潟大賞典⑬着は終始、荒れた馬場を走らされたのがこたえた。小倉は2走前にGⅢ②着と相性がいい。ファイター岩田康との初コンビも魅力。反撃に期待する。

【函館11R・函館2歳S】 エスカレイトの懸念材料はやはり、中2週。重賞で間隔が詰まったロードカナロア産駒は割引が必要なのは、このコラムで何度も書いてきた。

 これまでJRA重賞87勝のうち、中2週以内は5勝(勝率・036)。中3~11週が60勝(・120)。中12週以上は22勝(・159)。間隔をあければあけるほど勝率が上がっている。

 さらにエスカレイトは前走が減量騎手起用で51キロから、今回は4キロ増の55キロに。どうしても頭まで突き抜けるイメージが湧かず、押さえ△まで。

 当該舞台のデビュー戦でレコード勝ちを決めた◎ブラックチャリス。好位から抜け出すレースセンスの高さを示した。重賞もブッコ抜く。

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7月20日(日)小倉競馬場

7月20日(日)函館競馬場

市川正人

 入社13年目で普段は編集業務に携わりながら、時に外国馬取材のため競馬場へ通うことも。
 競馬との出合いは小学3~4年生のころ、家族と中山競馬場に行ったのが運の尽き(?)。見事にドはまりして現在に至る。週末特別版にてコラム「人気馬を斬る」、関東ローカルでは本紙を担当しています。
 記憶に残るレースは2008年の天皇賞・秋と10年のスプリンターズS。前者はウオッカ、ダイワスカーレットによる2センチ差の名勝負を現地で観戦できて今でもいい思い出に。一方、後者は水~金曜まで取材してきた香港馬ウルトラファンタジーに本命を打たず勝たれた悔しさから。
 競馬以外では熱狂的な氷室京介ファン。この原稿も自宅でヒムロックを聴きながら書いているくらい、いまだに卒業できません。「ANGEL」や「KISS ME」、バラードなら……あ、スペースがなくなった。

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