【ジャパンC】衝撃レコード2分20秒3! カランダガンこれが世界最強の脚だ

公開日:2025年12月1日 14:00 更新日:2025年12月1日 14:00

〝ニンジン〟効果で来年以降も大物来日の期待が高まる

 20年ぶりのまさに“黒船”だった――。

 東京で行われたジャパンCを制したのはカランダガン。2005年アルカセット以来、20年ぶりの海外馬勝利をやってのけた。

 これぞ世界の脚だ。道中は末脚を温存するこの馬のスタイル。異国の地でのレースで勝手は違っただろうが、力むこともなくスムーズに追走できていた。だからこそ、直線は爆発力が違った。外めからひと追いごとに鋭伸。最後はマスカレードボールとのたたき合いを力でねじ伏せるように頭差先着した。

 走破時計は2分20秒3。18年ジャパンCのアーモンドアイを0秒3上回る大レコードだから恐れ入る。さすがはレーティング「130」の世界最強馬だった。

 ともあれ、この久々の海外馬勝利で来年以降は来日馬が増える期待も。

 ジャパンCは黎明期こそ海外馬の勝利が目立っていたが、近年は全く結果が出ていなかった。凱旋門賞とは逆で日本特有のスピード馬場に合わないイメージも根付いて、“ジャパンCスルー”が目立っている現状だ。

 それでも、このカランダガンの勝利が示すように、力さえあれば日本の馬場でもやれることは分かったはず。

 しかも、指定外国競走の交付対象馬で、褒賞金300万米ドルが加算。①着賞金5億円と合わせて約9億5000万円を1レースで稼いだことになった。

 この“ニンジン”が来年からはさらに大幅アップ。褒賞金対象馬が増えて最大500万米ドルになり、勝てば実に13億円近い賞金をゲットできることになる。

 カランダガン自身はまだ4歳。セン馬でもあり、まだまだ現役を続行する。気が早いが、2年連続でジャパンC参戦の可能性も十分だ。

 それだけでなく、世界的な大物馬主のアガ・カーン・スタッズが結果を出したことで、今後は有力な所有馬の参戦が増えてもおかしくない。

 来年以降、さらに世界のタレントが集う期待が高まる勝利でもあった。

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