【チャンピオンズC】10年ぶりの牝馬Vへ ダブルハートボンド視界良好

公開日:2025年12月2日 14:00 更新日:2025年12月2日 14:00

 史上2頭目となる牝馬での頂点を狙う。4歳ダブルハートボンドだ。

 昨年8月の中京デビューから、ダートで7戦6勝。今の戦績を思えば、勝って当然だが、初戦は衝撃的であった。体質面の弱さから乗り込めず、栗東での追い切りは坂路4F55秒6の1本のみ。この調教で既走馬が相手の未勝利戦で2番手から後続を1秒、6馬身も千切ってきた。

 まさにポテンシャルが違ったわけだが、そこから底を見せない活躍ぶりを続けている。1勝クラスは大差、2勝クラスは3馬身、3勝クラスは3馬身半差と連勝街道を進んで、デビューからわずか半年後の4歳2月にはオープン入りだ。

 6月の初オープン・三宮Sも2番手から押し切ってデビュー5連勝を決めている。初重賞となった2走前の門別・ブリーダーズGCは②着と初めて土がついたが、逃げる形から番手オーサムリザルトに終始、プレッシャーを受ける形。40秒4とレースの上がりがかかる展開での連対死守だから評価が下がる競馬ではなく、それを証明したのが前走のみやこSだろう。

 逃げたレヴォントゥレットの2番手で、前半1000メートルが59秒3の速い入りから4角先頭。堂々押し切って初タイトルを手にした。雨の不良馬場と時計が出る条件だったとはいえ、京都千八で1分47秒5のJRAレコードをたたき出した。

「もともと歩様がいい馬でなく、反動だけが心配だったけど、疲れが残ることがなかった。順調だね。キープできているから体質が強くなった」(大久保師)

 1週前は坂路で併せて4F54秒3、12秒9を出せている。15年サンビスタ以来、10年ぶり牝馬での偉業はすぐそこに見えている。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間