勝羽太郎 情報ノート

【勝羽の土曜競馬コラム・テレQ杯】

公開日:2025年7月18日 17:00 更新日:2025年7月19日 18:38

 火曜朝の栗東トレセンで最も調教師が少ない週がある。それがセレクトセール開催時。今週だ。翌水曜から各調教師が続々と戻ってくるのだが、今年の「イクイノックスはスーパーサイアーかもしれない」という話は興味深かった。

 初年度産駒となった上場24頭(欠場、主取各1頭)では億超え11頭、総購買価格は35億6500万円とよく売れた。熱っぽく教えてくれた各師の評は、「体形、顔つきが父似の馬が多い」「脚も長く、よく動く」「歩きに運動神経の良さが表れている」。一世を風靡したのは3代父サンデーサイレンス。産駒の現場デビューが楽しみだ。

【小倉11R・テレQ杯】 先物買いかもしれないが、初の6F戦となるシュタールヴィントが◎。

 これまで走った最短距離はマイル戦。あまりに違うテンのペースに戸惑う可能性もあるが、この条件で買いたくなる一頭だ。まず、坂路で調教駆けする点がひとつ。自身の最速は前走時にマークした4F50秒4。上がり重視とすれば、楽に11秒台で上がってくる。

 血統面では、母が桜花賞馬マルセリーナで、父はスプリント王のロードカナロア。名門・矢作厩舎にあってはクラシック路線に乗る配合だが、スピード型の掛け合わせ。短い分にはいいはずで、実際に、同馬は背中が随分と短い体のつくりだ。ルックスからも合っている気がしている。また、最近の集中力からも息をつかせない短距離が起爆剤とならないか。

 福島千八の阿武隈S、小倉記念と登録しながらここをチョイスした厩舎の慧眼にも期待したい。

【福島9R・開成山特別】 未勝利のハチワレに◎だ。前有利の馬場ではまらなかったが、レースの上がりを1秒1も上回る35秒3。長く脚を使えたから、福島なら。

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7月19日(土)福島競馬場

7月19日(土)小倉競馬場

勝羽太郎

 1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
 大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
 グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
 余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。

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