【函館2歳S】マイオウンウェイ今年も本州デビュー馬が函館2歳王者に
公開日:2025年7月17日 14:00 更新日:2025年7月17日 14:00
「相当のポテンシャルを持っている」(松井助手)
函館2歳Sは函館デビュー組が強い。キャリアが浅い若駒だけに、やはり洋芝の経験値が大事ということだろう。
だが、素質の高さがそれを凌駕するケースも。昨年の勝ち馬サトノカルナバルは素質馬が揃う東京でデビュー勝ち。返す刀で函館2歳Sへ参戦し、好位からあっさり抜け出して②着以下に1馬身4分の1差をつける完勝劇を演じた。
今年も同じような雰囲気を漂わせているのが、マイオウンウェイだ。
6月14日に阪神で行われた新馬戦を後続に影を踏ませないワンサイドゲーム。余勢を駆って7月11日に函館へ入厩した。
「輸送は無事クリア。めちゃくちゃ元気いいです」
そう笑いながら様子を伝えてくれたのは松井助手。13日にはダートで1周半↓ウッド1周半のメニューでラスト3F48秒6―14秒9をマークしていることからもその言葉を裏付けている。
母アウィルアウェイは20年にGⅢシルクロードSを勝ち、同年のGⅠスプリンターズSでも③着に食い込んだ快速馬。母も担当した松井さんによると、初仔であるマイオウンウェイにも素質は引き継がれていると言う。
「姿格好は父キズナの方ですが、前進気勢の強さは似てますね。もしかしたらお母さん以上かも。走ることに一生懸命です。それでいてゲートの中ではどっしり。相当のポテンシャルを持っていると思いますよ」
水曜の追い切りでも豪雨の中、脚取りを乱すことなくウッド5F66秒7―39秒4。大きなストライドでスピード感は抜群だ。これだけやれるのだから、デキの良さは間違いない。その名の通り、〝自分らしく〟走って世代初の重賞を奪取する。