【小倉記念】ラスカンブレス魅力たっぷり

公開日:2025年7月15日 14:00 更新日:2025年7月15日 14:00

叔父は今年のダービー馬

 ラスカンブレスに注目だ。

 21年生まれの4歳。祖母は英オークス②着、愛オークス③着のライジングクロス。母のアースライズは3歳時にフラワーCで②着、牝馬3冠でも⑧④⑤着と頑張った。

 祖母が22年に産んだのが今年のダービー馬クロワデュノール。そう、ラスカンブレスにとって、クロワは“1つ年下の叔父さん”にあたる。

 こんな血統的なバックボーンを持つ素質馬は使いつつ着実に力をつけてきた。2歳時は③③着で3歳初戦に初勝利。1勝クラスを②③①着で制すると、南武特別で連勝を決めた。

 4歳の今年は初富士Sではスタートで後手を踏んで⑫着と敗れたが、これが尾を引くことはなかった。御堂筋Sでは前の2頭が後続を離して①③着と残った展開を最速の末脚で②着に突っ込んできたから価値あり。

 そして、前走の六社Sへ。ここは中団で運び、前半こそ頭を上げる場面があったものの、向正面からは折り合いもスムーズ。直線ではしっかりと脚を使った。②着馬が内から迫ると、もうひと伸びして先頭でゴールを駆け抜けた。

 林師は「気持ちの高ぶる馬でゲート、折り合いに課題がありましたが、前回はともに及第点。体はもともといい馬。それにメンタル面が追いついてきました」と話す。

 中間は放牧を挟み、小倉記念を目標に調整。2週前には早めに栗東に入り、先週水曜には3頭併せでCウッド6F82秒3―38秒0、1F12秒1をマーク。今週の最終追い切りに備えられている。

 鞍上の荻野極はテン乗りの2走前で手応えを感じたに違いない。初重賞挑戦でどんな走りを見せるか。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間