【七夕賞】ベテラン柴田大は4年7カ月ぶりの美酒

公開日:2025年7月14日 14:00 更新日:2025年7月14日 14:00

 今夏の重賞戦線は鞍上もヒーローが週替わり。ルメールの夏休みなどもあってか、函館スプリントSからここまで、勝利ジョッキーが全て異なっているのだ。

 夏のローカル競馬らしく“誰にでもチャンスあり”の状態。それを見事に生かしたのがコスモフリーゲンの柴田大だ。

 重賞制覇は20年のターコイズS=スマイルカナ以来、実に4年7カ月ぶりの美酒となった。

 柴田大は今年で48歳になったベテラン。13年NHKマイルCのマイネルホウオウでGⅠを制し、16年はキャリアハイの56勝をマークしている。

 だが、その後は思うように勝ち鞍が伸びず、23、24年は8勝ずつ。重賞への騎乗も23年11月の京都2歳S(コスモエスメラルダ⑭着)以来、1年8カ月ぶりだった。

 それだけに、「ゴール前は“頑張れー”と声が出ました」というほどの熱のこもった騎乗になったのもうなずける。

 まさに人馬一体の走りだったが、デビューから9戦のうち8戦までがこのコンビ。中間も付きっ切りで調教をつけ、「これで負けたら仕方ないという仕上がりだった」と相棒を信じ切ったからこその好騎乗だった。

 レース後は「みなさんに感謝です」としみじみ話した柴田大。苦労人のベテランのさらなる活躍を期待したい。

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