【チャンピオンズC】5億円と1億2000万円 芝とダートであまりにも違う王者決定戦の賞金格差
公開日:2023年12月4日 14:00 更新日:2023年12月4日 14:00
ジャパンCの時はイクイノックスの総収得賞金が20億を超えて22億円余りとなったことが話題になった。
天皇賞・秋が①着2億2000万円で、JCは5億円。昨年より天皇賞が2000万円、JCにいたっては1億円も増額された。ちなみに、JCは21年の①着賞金が3億円。ここ2年は1億円ずつ増額されている。
これは有馬記念も同じで、JC→有馬記念を連勝すればこれだけで10億円をゲットできるのだ。
芝のビッグレースはどんどん上がる一方、ダートはどうか。
チャンピオンズCが創設されたのは2000年だ。当時の①着賞金は1億3000万円。JCは2億5000万で、芝の約半分だった。
ところが、今年のチャンピオンズCは1億2000万円。芝は23年間で倍になったのに、ダートはむしろ減っている。
確かにかつて、ダート競馬はスピードは足りなくてもパワーがあり、タフで息の長い馬が幅を利かせていた印象だった。
だが、近年はスピードも求められるし、芝からの転戦が増えたり、ノーザンファームも本腰を入れてダート戦の出走頭数を増やしている。以前のように芝の“裏”ではないはずだ。
また、ウシュバテソーロやデルマソトガケのように、世界で通用するダート馬も出てきた。パンサラッサはサウジCを逃げ切り、13億円ほどの賞金を手にしたのも記憶に新しい。
来年から地方競馬でダート3冠路線が整備されて、ダート競馬の体系が大きく変わる。イクイノックス級とは言わなくても、スターホースも今より多く誕生しよう。
だが、古馬になった時に魅力的な番組が少ないと意味がない。
チャンピオンズCがその名の通り、古馬のチャンピオンを決める戦いなら、芝と同額とは言わないまでも、もっと賞金を増やすべきではないか。