【アルゼンチン共和国杯】ゼッフィーロ鮮やかに差し切り
公開日:2023年11月6日 14:00 更新日:2023年11月6日 14:00
鞍上のモレイラは土日で11勝の荒稼ぎ
アルゼンチン共和国杯はゼッフィーロが人気に応えて快勝。うれしい重賞初制覇となった。
スタートは決めたが、1~2コーナーでいったん下げていつも通りの後方待機策。4コーナーも馬群の内めで様子をうかがっていた。
直線に入ってスペースを見つけると、一気に抜け出して勝負あり。先頭に立っていたマイネルウィルトスをとらえてゴール板を駆け抜けた。
手綱を取ったのは“雷神”モレイラ。とにかく先週の活躍ぶりには凄まじいものがあった。
土、日ともに東京で騎乗し、土曜だけで6勝をマーク。それだけにとどまらず、日曜も5勝を上積みした。メインはもちろん、最終レースもきっちり決めて合計11勝の荒稼ぎ。リーディングのルメール、2位川田が米ブリーダーズカップ(BC)に参戦で不在の中、抜群の存在感を見せつけた。
「夢のよう。厩舎関係者の皆さま、オーナーの皆さまがチャンスのある馬を素晴らしい状態で乗せていただいて、非常に感謝してます。できる範囲でひとつひとつ勝って、将来もどんどん日本に来られるようにしたい」と笑顔で話した。
ゼッフィーロを管理する池江師も賛辞を惜しまない。
「勘というか、技術が凄い。スミヨンさんも“向正面とか3コーナーで行けるラインが見える”と言ってたけど、同じような感じなのかな。テン乗りであの騎乗はブラボーとしか言いようがない」
今春にオープン入りして目黒記念④着、オールカマー③着を経てタイトル奪取。ここにきての成長に加えて、モレイラのひと押し。まさにタイミングが合致した勝利だったといえよう。