【みやこS】3歳馬セラフィックコール無傷の5連勝で重賞初V

公開日:2023年11月6日 14:00 更新日:2023年11月6日 14:00

 快進撃は止まらなかった。きのうのみやこSを豪快に差したセラフィックコールだ。

 スタートが遅く、同時につまずいたことで定位置の後方から。向正面ではM・デムーロがうながして、3角手前で右ムチが入って先頭から約1秒5も後方の11番手。ヒヤヒヤしたファンも多かっただろう。

 しかし、直線に入ってバランスが整うと走りが一変。グイグイ伸びてライバルをひとのみ。②着メイクアリープに3馬身もの差をつけた。戦前、鞍上が「凄く賢い。自分の仕事を分かっている馬です」と話していた通りの差し切りだった。

 上がり3F36秒1も好タイムだが、凄いのはラスト1F。約4馬身のビハインドから逆に3馬身もの差。その間のレースラップが12秒7だから、自身は12秒を切る計算となる。

 デビューから無敗で古馬重賞を制した馬はトウカイテイオー、ファインモーション、カレンブラックヒル、クリソベリルにレイパパレ。名だたるGⅠウイナーばかり。今回のVは頂点に立つ域に入ったということ。

「今後はオーナーサイドと相談して」とは寺島師だが、チャンピオンズCならBCクラシック出走のウシュバテソーロ、デルマソトガケが不在の可能性も高い。GⅠ制覇の期待が膨らむ1勝だった。

 また、金曜のJBCクラシックは同じ寺島厩舎の4歳キングズソードが4馬身差で制し、②着にも同世代ノットゥルノで、6歳テーオーケインズ、メイショウハリオを下した。米BCでは3歳デルマソトガケが②着して6歳ウシュバ(⑤着)に先着。そして、みやこSも3歳=4歳のワン・ツーと、若い世代の勢いが目立った。

 ダート中距離戦線は世代交代の波が押し寄せている。そんな印象を受ける3連休競馬となった。

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