【CBC賞】コンビ9戦の愛馬エイシンスポッターをスプリンターズSに導くことができるか。鞍上の角田大河に聞いた(ネットオリジナル)
公開日:2023年6月29日 14:30 更新日:2023年6月29日 14:30
9戦5勝で今回は2度目の重賞挑戦
別記のCBC賞エイシンスポッター特集にもある通り、この馬は初勝利を挙げた5戦目から角田大河が手綱を取ってきた。
当時は3㌔減量の▲印でまだデビューして3カ月弱。そこで4角14番手から外一気を決めて初勝利に導き、4戦後の宗像特別では18頭フルゲートの大外枠から、アッと言わせるイン突きでV。機転をきかせた勝利を挙げている。馬主の栄進堂サイドも人馬の伸びシロを買ってコンビ継続を決めたという。
ここまで9戦5勝。雨中の決戦となった前走の鞍馬Sを制した際には、「すべてにおいて成長しています。これからもっと上を目指せるよう頑張っていきたいです」と話した。今回は2走前の③着オーシャンS以来となる2度目の重賞挑戦。愛馬を重賞ウイナーに押し上げることができるか。心中を聞いた。
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──2走前のオーシャンSは馬にとって重賞初挑戦。③着でしたが、得た感触は?
「まず、追い切りに乗せていただいた段階で〝バランスがしっかりしたな〟と感じました。初の中山にも対応できていたので、吉村先生(調教師)には『メドは立ちました』とお伝えしました」
──前走の鞍馬Sは雨の中での差し切り。
「5走前の新潟(北陸S⑥着)が直前の雨で芝の表面が滑る感じで、直線もうまくさばけなかったところもありましたが、前走はしっかりと走ってくれました。バランスのよさ、操縦性のよさが出せたと思います」
「この馬のポテンシャルを信じて」(角田河)
──中間は1週前追い切りに騎乗。Cウッドの併せ馬で6F81秒8、3F37秒0─11秒5をマークしました。
「本当にいい手応えで、直線も伸びてくれましたし、ゴール板を過ぎても一生懸命に走ってくれていました。感触のいい動き。前走でもしっかりとしてきた感覚がありましたが、いい状態で臨めます」
──今回は中京の開幕週が舞台に。
「以前は3㌔、2㌔の減量があり、前へ行く競馬が多かったですが、たくさん競馬で騎乗させていただき、経験を積ませてもらえました。エイシンスポッターは後ろから行く分、冷静に前の馬たちを見ることができる。操縦性のいい馬。開幕週ですが、この馬のポテンシャルを信じて一生懸命に頑張るだけです」
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角田河の重賞初勝利は春の毎日杯。シーズンリッチをテン乗りで勝利に導いた。このエイシンはコンビ10戦目。癖、脚と知り尽くしている。馬主を始め関係者に恩返しするため、また、秋のGⅠスプリンターズSへ出走するためにも、力が入る一戦となる。