【ラジオNIKKEI賞】西だけじゃない! 東のメインも池添学厩舎アイスグリーンに注目(ネットオリジナル)
公開日:2023年6月29日 14:00 更新日:2023年6月29日 14:22
今週は池添学厩舎が東西重賞をジャックする。
西のCBC賞は最有力馬のマッドクール。東のメイン、ラジオNIKKEI賞に出走するのはアイスグリーンだ。
昨夏の小倉で勝ち上がると、次走の新潟2歳Sでは1番人気に支持された。だが、結果は⑤着。返し馬からテンションが高く、レースでは先団の外を力みながら追走。道中のエネルギー消耗が激しく、直線ではひと押しが利かなかった。
年明けの小倉・あすなろ賞で2勝目を飾ったものの、気性面での課題は残ったまま。春のスプリングSでは「馬場が悪いこともありましたが、イレ込みがキツかった」とは池添学師だ。
そこから進境を見せたのが前走の白百合Sだった。
パドックで落ち着いた周回を見せると、レースでは5F59秒8のスローペースでも好位3番手で折り合いピタリ。手応え十分に直線に向くと、直線半ばでは先頭に立ったほど。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、レースぶりはグッと良化。トレーナーも「いい競馬でしたね」と合格点ジャッジをつけた。〝これなら重賞でも──〟。そう思わせる②着だった。
その後は短期で放牧に出され、ここを目標に調整されてきた。1週前のCウッドこそ、やや力む面を見せて6F83秒8─38秒2、1F12秒0だったが、直前は坂路で楽に4F53秒9をマーク。
「1週前はハミにもたれて走る面を見せてラストの伸びはもうひとつでしたが、直前は馬なりで加速ラップ(2F2F=12秒7─12秒1)。しっかりと修正できましたし、我慢が利いた走りでした。いい動きだったと思いますよ」
今回は初めての福島競馬。テンション面が上がらないかが鍵になる。もちろん、対策は万全だ。
「中山遠征ではイレ込みがきつかったので。今回は金曜に連れて行って、環境に慣れさせます。土曜日は馬の様子を見て、馬場入りするか、厩舎周りの乗り運動にするか決めようと思っています」
師は2歳時から「気性の成長さえ伴えば、上の舞台でやれる馬」と素質を高く評価していたほど。持てるポテンシャルと精神面がようやく噛み合ってきた今なら、重賞対タイトルに手が届いてもおかしくはない。
「ここで結果を出して、何としても賞金加算を。秋にはさらに上のクラスへ行きたいですね」