【CBC賞】エイシンスポッター初重賞奪取

公開日:2023年6月29日 14:00 更新日:2023年6月29日 14:00

強烈な末脚を繰り出す

 エイシンスポッターが勢いをつけて初タイトル獲得を目指す。

 デビュー5戦目からスプリント戦に矛先を向けてブレーク。直線一気を決めて初勝利を挙げると、1勝クラスは2戦、2勝クラスは1戦で卒業した。3勝クラス初戦の北陸Sこそ直線で前が狭くなり、⑥着と消化不良に終わったが、その後は知立S②着、ファイナルS①着。昨年のJRA最後を飾るレースでオープン馬となった。

 今年はオーシャンSから始動。初重賞挑戦で③着と上位争いを演じ、続く鞍馬Sは強烈だった。道中はいつもの後方待機策を取り、直線では馬群を割って抜け出し、1馬身差のフィニッシュだ。

 吉村師は「あそこまで馬場が悪くなり、どうかと思ったけど、京都の内回りでいったん大勢が決したかのところから差し切った。本当に強い内容でした。以前と比べて体幹がしっかりして、成長しています」と話す。

 レース後は放牧を挟んで調整。6月8日に戻り、順調に攻め馬を消化している。先週金曜は角田河が騎乗し、いっぱいに追われてCウッド6F81秒8―37秒0で1馬身先着。今週水曜は坂路4F52秒9―12秒4で駆け上がった。

「ここを目標に順調にきていますよ。今週できっちりと仕上がると思います。開幕週で先行有利でしょうが、重賞でペースが流れて、はまれば面白いでしょう」

 短距離に転向してからの9戦中、前走を含む7戦で最速の末脚を繰り出してきた。この間、ずっと角田河が手綱を取り、特徴を知り尽くしているのもいい。

 またまた末脚炸裂へ。期待が膨らむ。

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