【有馬記念】昨年の覇者エフフォーリア復活へ
公開日:2022年12月22日 14:00 更新日:2022年12月22日 14:00
「なんとかこの馬の力を引き出したい」(横山武騎手)
エフフォーリアは昨年、皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念とGⅠ3勝で年度代表馬に輝いた。4歳を迎えた今年は前途洋々と思われたが、大阪杯⑨着、宝塚記念⑥着と1番人気を裏切る結果に。今回は6カ月ぶりの実戦、暮れのグランプリで復活なるか。主戦の横山武に聞いた。
――直前追いに乗った印象は。
「ハッキングの動きが素軽くなっていたし、先週も言ったように、手前の替え方も良くなってました。春は本当に替えてくれなかったんで。きょうは鞍上のアクションに反応してくれましたね」
――その春の2戦。大阪杯、宝塚記念を振り返って。
「状態面がもうひとつだったのかなと。当時、手前の替え方が重苦しかったのは、体が動き切れなかったからだと思います。それに前進気勢もなかった。3歳までは鞍上がセーブしていたくらいだったのに、春は抱えるところがなかったくらい。そこへ経験したことのないハイペースも重なりましたから、トリプルパンチでした」
――感触としては春よりもいい?
「状態面で気になるところはないですね。ただ、気勢に関しては今回も変わってないかな」
――ちなみに昨年、勝った時も“そんなにいい状態ではなかった”と言ってましたが。
「天皇賞・秋は120%。これ以上ないデキだったんで、その時よりは結構下がってました。ただ、それでも勝てたというのは強みだと思いますよ。今春はさらに落ちていた感はあったのに、大崩れはしてないです。忙しい流れの中でも最後は脚を使えていましたからね。能力への信頼感はありますよ」
――意気込みを。
「今のエフフォーリアにとって距離延長は間違いなくプラス。そこは自信を持って言えますね。二千五百なら多少なりに楽に運べると思います。あとは本番で馬が応えてくれるかどうか--。長距離戦はジョッキーの腕の見せどころでもあるし、何とかこの馬の力を引き出したいです」