【天皇賞・秋】メイショウタバル完璧
公開日:2025年10月29日 14:00 更新日:2025年10月29日 14:00
2週連続で好時計を出し、今週は馬任せで1F11秒1
宝塚記念を逃げ切ってGⅠ制覇は武豊の手綱さばきも見事だったが、馬自身の成長も見逃せない。
ドバイ遠征でシャドーロールを着用し、馬の後ろにつけて落ち着いて歩くことを学習。以前のような〝暴走〟した姿はもうない。調教でも落ち着きが出てきて、鞍上の意のままに動けるように。この操作性の向上がGⅠ制覇につながった。
この中間は9月10日に帰厩。ここまで十分過ぎるほど時間をかけて乗り込まれてきた。
今月17日にはCウッドの併せ馬で6F76秒2、1週前は単走で6F78秒3と2週続けて破格の好時計をマークして、順調さをアピールしている。
注目の最終追いは角馬場で入念に体をほぐしてから、追い切りラッシュが過ぎたタイミングでCウッドへ。落ち着いて馬場入りしてキャンターへの移行もスムーズだ。ゆったり行き出して、徐々にピッチアップ。最後まで馬任せのまま5F68秒9―37秒4、1Fは11秒1。
しっかり動いて、チップを高くはね上げる力強い走りが印象的だ。さらに集中力も十分だったのもいい。丸みを帯びつつも、太め感の一切ない姿でもあり、GⅠ連勝へ態勢は整ったと思える。
「メイショウさん、いわゆる先代オーナー(故松本好雄氏)のためにも勝ちたいなと思います」(武豊)
○…共同会見に出席した武豊は「レース前は気合が乗り過ぎて、〝レースで大丈夫かな〟という心境でしたが、向正面に入ったあたりからいいリズムで。そこから最後までしっかりと走ってくれて強かったですね」と春グランプリ制覇を振り返った。中間も「石橋調教師から〝順調だよ〟、けさも〝凄く良さそうだった〟と聞いています」と。レースの見通しは「天皇賞に関して逃げ切る馬を今まで実際に生で見たことがないですし、それだけ厳しいのかなと」と話しつつも、「メイショウさん、いわゆる先代オーナー(故松本好雄氏)のためにも勝ちたいなと思います」と結んだ。




























