「イクイノックスがイチバン」とアピールした天皇賞・秋（Ｃ）日刊ゲンダイ

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――天皇賞を振り返ってください。
「逃げたパンサラッサが凄い離れていました。あれを差し切るにはメチャクチャ強い馬でないとできませんでした。イクイノックスだけが届きました。よく伸びてくれました。本当にこの馬は能力があります」

――１週前追い切りに騎乗しました。
「無理しないで走ってくれました。先生は“直線はずっと我慢してください”と。３角からだんだんとペースアップして、最後は併せ馬に。自分で伸びてくれました。フットワーク、呼吸とも良かった。もちろん、疲れもありませんでした。状態は良さそう」

――前走と比べて、どうでしょう。
「馬体が１０キロほど増えました。またパワーアップしたね。前走の天皇賞は休み明け。今回の有馬記念はトップコンディションで走れると思う」

――中山替わりです。
「２回目ね。前回の皐月賞は大外１８番枠。スタートの後、うまくリカバリーできずに外、外を走らされた。そして、勝ったジオグリフにマークされてしまいました。残念でした。でも、イクイノックスは乗りやすい馬。コーナーは上手で問題ないし、スタミナもある。今回は自信ありますよ」

――ご自身の有馬記念成績は〈２４２７〉です。
「ボクにとって特別なレースです。日本で初めてＧⅠ勝ちしたので。ハーツクライでしたが、みんなはディープインパクトが負けたのでショックでしたでしょうけど、前走のジャパンＣでアルカセットに（鼻差だけ）負けたけど、自信はありました。サトノダイヤモンドで勝った時はＪＲＡの免許を取った次の年でした。やはり、このレースが好きです」

――３年前のアーモンドアイでは⑨着でした。
「テンションが高くて、いいレースができなかった。熱発で香港のプランが狂ったから。最後は止まってしまったように、こういうレベルでは調整が難しかったね」

――今年の有馬記念は１２月２５日。過去にハーツクライ①着、エイシンフラッシュ②着、サトノダイヤモンド①着です。
「自分にとってのクリスマスプレゼントね。今年のイクイノックスもいい挑戦です」

――イクイノックスの良さはどこでしょう。
「まだ３歳ですし、キタサンブラック産駒。まだまだ良くなる。ストライドがとてもパワフルでメンタルも凄くいい。大好きな馬です」

――具体的に言うと。
「体と頭ね。そしてボディーシェイプがパーフェクト。大きさ、高さ、サイズ、バランスもいい。走りが軽くて、いいストライドからいい脚を使う。春は緩かったけど、天皇賞は緩くなかった。だから、凄い脚を使えた。強かった。今回もとても楽しみだよ」

――作戦は考えている？
「今回はタイトルホルダーがいます。彼はいつも通りの競馬をするでしょう。中山では強いからね。イクイノックスはスタートによります。天皇賞はうまく出てくれました。だから、今回も出た後に考えていきます」