【北九州記念】ハンデを徹底検証 実績の割に恵まれた馬、そうでない馬は
公開日:2026年7月2日 14:00 更新日:2026年7月2日 14:00
函館記念の勝ち馬はGⅡウイナーなのに56㌔
先週の函館記念はハンデ戦。このレースにはGⅡ勝ち馬が3頭出走していた。
24年のアメリカJCC勝ちがあるチャックネイトは58キロで、昨年の紫苑Sを制しているケリフレッドアスクは55キロ。ただし、牝馬なので、実質は57キロだ。
勝ったファウストラーゼンは昨年の弥生賞ディープインパクト記念馬で56キロ。確かにこのところ5戦連続で2ケタ着順と不振ではあったが、実績だけでいえば明らかにこの馬のハンデは恵まれていた。
それは重賞勝ちがないケイアイセナが57・5キロで、同じく重賞未勝利のエコロディノスが57キロだったことでも明らかだ。
もちろん、ハンデは実績だけでつくものではない。しかし、ハンデキャッパーという、あくまでもヒトがつけるもの。そこには恵まれた馬、そうでない馬が存在する。
では、今年の北九州記念のハンデはどうか。実績に比べて斤量が軽い馬は、あるいはその逆の馬は……。
重賞勝ちがないのにトップハンデヨシノイースター
北九州記念の登録馬をハンデが重い順に並べるとこうなる。ただし、順位づけは牝馬に2キロを加算、さらに3歳馬には馬齢重量差の3キロを加算して行っている。
1ヨシノイースター 58
デアヴェローチェ 53
3フリッカージャブ 57.5
ヤマニンアルリフラ57.5
アブキールベイ 55.5
6サウンドモリアーナ55
7アンクルクロス 56
オタルエバー 56
ランフォーヴァウ 54
10イツモニコニコ 53
11プロトポロス 53
アメリカンビキニ 51
13ジェニファー 50
一見、53キロと軽いデアヴェローチェだが、3歳で牝馬だから、3キロ、2キロの計5キロを加算すると、実質は58キロのトップハンデタイということ。
前3年、いずれもこの馬と同じ葵S①着馬が出走。すべて牝馬である。
23年モズメイメイは54キロで⑩着、24年ピューロマジックは53キロで①着、25年アブキールベイは53キロで③着。つまり、54キロなら重く、53キロは妥当なところと解釈できる。
もう一頭のハンデが最も重いヨシノイースターは、一昨年、昨年の②着馬。ただ、他に重賞連対経験がなく、つまり重賞ウイナーではない。昨年は58キロ。同じ斤量が課されている。
これに続くのが57・5キロのフリッカージャブ。しかし、この馬も重賞勝ちはない。前走の鞍馬Sで千二1分6秒4という強烈なレコードタイムをマークしたものの、このレースはオープン特別。重賞勝ち馬のアブキールベイ(25年葵S)、ヤマニンアルリフラ(25年北九州記念)と同じだから、ハンデ面では決して恵まれてはいない。
GⅡウイナーなのに54㌔ランフォーヴァウ
最も恵まれているのはランフォーヴァウか。
この馬、24年にデイリー杯2歳Sを制しているGⅡウイナー。今回のメンバーでは最も格上だ。それで54キロ、牡馬換算でも56キロなのだから。
いわゆるグレード別定と呼ばれる別定戦では、「2歳時の成績を除く」という文言があり、2歳時の成績はあまり考慮されないのかもしれない。
ここまでハンデ戦の出走は1回だけで、昨年のターコイズSで53キロ。1つ年齢を重ねて、さらに前走の谷川岳S勝ちを考慮しても、やや恵まれた感はある。
あと、超大穴なら先週の宗像特別を勝って連闘するジェニファー。ハンデは50キロだ。
過去にこのレースに挑んだ「前走で2勝クラス勝ちの牝馬」は3頭。06年コスモフォーチュンは52キロで①着、07年ワイキューブは51キロで③着、10年ユメイッポは50キロで⑩着だから〈1011〉。ユメイッポは3、2走前ともに⑨着だった。
ジェニファーはここにきて2連勝。勢いはある。
夏は格より調子。この言葉が最も当てはまるのではないだろうか。



























