函館のビッグイベントであるGⅢ函館記念が先週日曜に終わりました。
今年はプレゼンターとして来場した俳優の竹内涼真さんの効果が絶大だったようで、入場員数も1万5000人を上回り、大盛況でした。それに加え、街中では函館マラソンも開催されており、函館市はホテルの確保も大変だったように大賑わいの一日でした。
僕が調教している9歳馬アラタが出走した函館記念でしたが、密かに期待していた〝シルバー割〟は適応されず、最高齢でもトップハンデの58㌔を背負うことになり、結果は⑩着止まり。
この歳になると流石に勝利という大きな夢を背負わせ、58㌔プラスαは可哀想でもあり〝無事に帰ってこいよ~〟の気持ちが大きかったので、まずはその目標を達成して何よりです。何せアラタの同級生は今年のダービーで④着と3歳クラシックを賑わせたゴーイントゥスカイの父であるコントレイル。人間で言えば、同級生の息子がもう同じ競技で活躍しているようなものですからね。
そして、函館記念を勝利したのは小林美駒騎手騎乗のファウストラーゼン。しかし、20分にも及ぶ長い長~い審議の末の確定でした。②着に入ったケリフレッドアスクを管理する藤原英調教師の異議申し立てにより、長い審議に入りましたが、結果は覆ることはなく、到達順位の通りに確定。
異議申し立てと言えば、前日土曜の福島2Rでも同じような事象がありました。現行のルールになった2013年から実際に降着、失格になったのは24件ほどあるとのこと。ですが、野球のチャレンジ制度などとは違い、競馬の場合は異議申し立てによって判定が逆転することは隕石と衝突する確率より難しいとされ、なかなか覆ることはありません。
そのあたりは僕がどうこう言える立場ではありませんが、僕の一番の趣味である競輪においては、失格はかなり頻繁に見かけます。そもそもの基準が〝その被害により、着順が加害馬より上になったかどうか〟を判定するのが競馬。一方、競輪は〝危険行為をしたかどうか〟〝ルールを守ったかどうか〟と幅広い内容を審査するからかな、と思います。
まぁ、個人的には競輪のジャッジ方法のほうが僕は好きですけどね。お客さんから「今の競馬はやったもん勝ち」という声は、かなりの頻度で耳にします。実際、競馬サークル内でもその声は少なからず聞くフレーズではあります。皆さんはどう思われますか?
函館記念の審議中、検量室で決定を待っている間、ちょうど僕の隣に被害馬に騎乗していた北村友騎手がいたのですが、パトロール映像を観ながらポツリと「絶対勝ってた」とひとり呟いていたのが印象的でした。このあたりの線引きはホント難しいですよね。
とは言え、このような事象自体が起こらないことが一番。ですが、勝ち負けより、誰もが納得する内容になるのはとても難しいことです。それは「レースは生き物」だからです。道中、ライバルに非がない不利というものが常に潜んでいます。それは騎手の技量によるものがあれば、高速道路の自然渋滞のような流れで意図せずそうなってしまったもの、または馬の性格から起きた不利など……。
今回の函館記念の長い長い審議に関しては、馬自身には何の非もなく、あくまでも騎手の技量不足がもたらした事案ではあったと思います。小林美駒騎手はまだキャリアが浅く、重賞レースの経験もほとんどありません。言わば、経験値の足りなさが、冷静さを保てなかった理由ではないでしょうか。これを期にスキルアップして次は「満場一致の好騎乗」で挽回してくれることを期待しましょう。
ちなみに御老公アラタは次走、過去2度出走して④③着と相性のいい札幌記念に向かいます。現役で走るのも残りあと僅かになると思いますが、その時はひっそりと応援してあげてくださいね。




























