【CBC賞】デビュー15年目の中井は重賞初制覇 フロムダスク大駆けの裏にあったもの
公開日:2026年8月10日 14:00 更新日:2026年8月10日 14:00
キラリ光った独自路線を行く森秀師の手腕
中京で行われたサマースプリントシリーズ第4戦のCBC賞を制したのはフロムダスク。鞍上の中井は15年目、重賞挑戦36回目にして初めての重賞制覇となった。
終わってみれば12番人気の激走。鬼才・橘記者が◎に推していたとはいえ、多くのファンは馬券でやられたはず。それでもレース後のインタビューを見て、“こんな重賞制覇もたまにはいいんじゃないか”と思った人もいたのではないか。
「つらくてしんどい日々が多くて。それでも下を見ずに上だけ向いて、努力して良かったです」
そう振り返りながら、「熊本が大変な時でも開催させてもらえて。九州地方の競馬ファンの方々に少しでも楽しくなるレースをと思って」と被災地を気遣った。
ともあれ、そんな中井がハイラップの中、好スタートから控えてインの3番手。結果的に速い時計の決着になったことを思えば、理想的なポジショニングには違いなかった。同時に、このタイトル取りには管理する森秀師の手腕も見事だったというしかない。
フロムダスクは藤田晋氏の持ち馬で前評判も高く、2歳時のデビュー戦は単勝1・9倍で勝ち切って前途有望と思われていた。
しかし、京王杯2歳Sで②着はあったものの、その後は結果を出せずに2ケタ着順の大敗も。正直、終わったと思われても仕方がない成績が続いていた。
それが5歳の昨秋にいきなり一変の2勝目。そして前回からはブリンカーを着けて2走目でこの重賞制覇となった。
森秀厩舎といえば、実は管理馬で内国産はわずか。そのほとんどを外国産馬が占めている、東西でも異色の“独自路線”を歩んでいる厩舎だ。
血統の特色から成長過程など、外国産馬のことなら知り尽くしている森秀師だからこそ、5歳秋で立て直し。さらに、ブリンカーが効くはずと見込んでの装着だったか。
この復活の重賞制覇は鞍上とともに、陣営にも“アッパレ”を送るしかない。
























