外国人ジョッキー3人 それぞれの夏
公開日:2026年6月25日 14:00 更新日:2026年6月25日 14:00
ルメール 2カ月留守にしてもトップは安泰
今年は〝ロングバケーション〟となりそうだ。
例年同様にリーディングトップを快走するルメールが、今週からの夏休みを宣言した。
先週までに91勝をマーク。2位岩田望に20勝差をつけており、3位松山とは33勝差も。今年もトップの座は安泰ということか。
ルメールにとって夏休みは「毎年、必要」という。昨年は福島で1週目のみ騎乗し、3週間休んで新潟の開幕週に復帰。一昨年は宝塚記念後に休養し、4週間休んで新潟開幕週に戦線に戻っている。
ただ、今年は〝ロングバケーション〟。というのは、夏休み、いや正確にいうと日本にいない期間が長くなりそうだからだ。「家族とヨーロッパのいろいろなところに行きます」と旅行の計画があるようで、まずはリフレッシュし、7月25日は英国アスコット競馬場で行われるキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSに出走するマスカレードボールの手綱を取ることが決まっている。
また、同じくアスコット競馬場で8月8日に行われる国際騎手招待競走のシャーガーカップに参戦。ヨーロッパ代表チームのキャプテンを務めることが決まっている。
日本で騎乗を再開するのは札幌でワールドオールスタージョッキーズが行われる8月22、23日からになりそう。およそ2カ月もトップ不在というのは異常事態だが……。
それでもルメールの地位は安泰だ。本来なら猛追しなければならない2位の岩田望が先週、斜行による騎乗停止処分を受け、7月4日から19日まで3週間も乗れない。
3位松山が小倉、中京で勝ち鞍を大きく上積みしても、2位逆転が精いっぱいだろう。
近年はWASJで芳しい成績が挙げられていないルメール。果たして、今年はカムバックウイークにどんな騎乗を見せてくれるだろうか。
ゴンサルベス 8月からは南関東で騎乗予定
一方、短期免許で来日していたレーン、ディーは宝塚記念ウイークがラストだった。また、5月2日から乗っていたアルゼンチンのゴンサルベスは今週がラストウイークとなる。
一昨年は479勝でアルゼンチンリーディングトップ、昨年も2位の好成績。その昨年はWASJで初来日し、②⑥⑩⑥着で全体4位となって、「当該年または過去2年で、ワールドオールスタージョッキーズ騎手表彰順位5位以内」という短期免許の条件をクリア。先週までに13勝を挙げている。
しかも、7番人気で2勝するなど、穴馬券への貢献も大。ダートで8勝と日本競馬への慣れも十分に示してみせた。
ラストは福島で騎乗。ここまで新潟、東京だから日本では初の右回り、小回りとなるだけに、どのように対応してくるか見ものである。
だが、ゴンサルベスの日本での騎乗はまだ終わらない。今後は「いったんスペインに渡る」そうだが、「8月から10月まで南関東で乗る」とのこと。NARの短期免許を取得し、船橋をベースに騎乗するようだ。
次の舞台はダート。日本での挑戦はまだまだ続く。
コレット 新たに参戦する豪州の名手に強力な援軍
〝ゴンちゃん〟ことゴンサルベスはラストを迎えるが、今週から新たに短期免許を取得するのが豪州を拠点としているジェイソン・コレットだ。
今回がJRA初騎乗となる35歳。ニュージーランド出身で、昨季は豪州でリーディング5位。腕達者がひしめくシドニー地区ではJ・マクドナルド(ロマンチックウォリアーの主戦)に次ぐ2位の成績を収めている。
最近は豪州のジョッキーが日本でも大勢、乗りに来ている。
代表格はレーン。19年からはコロナ禍の21年を除いて毎年、来日。すでに日本での勝利は208にもなる。
24年から3年連続で来日しているのが〝キング姐さん〟ことキング。昨年はコスタノヴァでGⅠフェブラリーSを制覇するなど、通算61勝だ。
昨年、今年と来日したのがディー。昨年は2カ月で5勝だったが、今年は12週で14勝を挙げた。
コレットは身元引き受けがリーディングトップの杉山晴師というのが最大の強み。また、小倉は関西の若手中心だけに、強敵ジョッキーも少ない。
まずは開幕週にどう日本の競馬にアジャストしてくるか注目だ。


























