【函館記念】ファウストラーゼンまくり勝ち

公開日:2026年6月29日 14:00 更新日:2026年6月29日 14:00

最強世代の一角が自分のスタイルで復活V

 サマー2000シリーズの第1戦「函館記念」を制したのは小林美が騎乗したファウストラーゼンだった。

 鞍上にとってはこれが重賞チャレンジ4回目。そのうれしい初制覇はゴール前で右ムチを連打しながら外側に斜行して審議対象に。2位入線ケリフレッドアスクの藤原英師から降着の裁決を求める申し立てがあったが、棄却。小林美には7月11~19日まで開催日4日間を含む9日間の騎乗停止の制裁が出された。

 レース後のインタビューで「妨害してしまったことは申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話したように、ほろ苦いものだった。それでもファウストラーゼン自身を“復活”させたのは間違いないだろう。

 思えば2歳時にはホープフルSでクロワデュノールの③着。そして3歳初戦の弥生賞ディープインパクト記念を快勝と、世代エリートコースを歩んでいた馬だった。

 ただし、皐月賞、ダービーと大敗に終わって、4歳の今シーズンはダイヤモンドSで逃げの手に出るも⑮着。そして大阪杯でも先行策から⑬着と大敗続きから抜け出せないでいた。

 それがまさに一変の競馬。「まずは馬の気持ちを大事にして乗ろうと思っていたので」と、近走の前付けとは違って後方待機。そして早めに外をまくり上げて行く形を取った。

 そう、これはホープフルSや弥生賞と同様の競馬スタイル――。これで馬にも火が付いたか。最後は他馬に迷惑をかけながらでも勝ち切った。

 周知の通りで、22年生まれの現4歳は近年でも最強といわれる粒ぞろいの世代。その一角だった馬が自分のスタイルで復活となれば、先々が楽しみになってくるか。ファウストラーゼンの今後に期待してみたい。

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