【オークス】今村ジュウリョクピエロ 歴史の1ページに名を刻むか

公開日:2026年5月21日 14:00 更新日:2026年5月21日 14:00

プラスになりそうな週末の雨予報

 デビュー5年目の今村が芝二千㍍で2戦2勝の忘れな草賞馬ジュウリョクピエロとともに、樫の大舞台に挑む。

 JRAの女性ジョッキーがクラシックの舞台に立つのは初めてのこと。勝てば日本の競馬史に名を刻むことになる。

 しかし、そのハードルは決して低くはない。

 そもそもJRAの平地GⅠで女性ジョッキーが勝利したのは昨年のフェブラリーS=コスタノヴァのキングのみ。障害を含めても、02年の中山大障害をギルデッドエージで制したロケットが加わるだけである。

 他の17人のジョッキーはGⅠ経験が豊富な猛者が大半。また、今村自身もGⅠの騎乗経験は2回あるが、ホープフルSで15、16番人気の馬だった。

 今回のジュウリョクピエロはかなり注目される立場であり、そのプレッシャーは過去2回とは大きく違うものになりそうだ。

 さらに今村は関西の若手だから、関東主場での騎乗経験が少ない。

 東京では過去23鞍のみの騎乗で〈0 3 0 20〉。この中に芝二千四百㍍は一度もないのだが……。

 しかし、そんな経験不足をくつがえして、GⅠを勝ったジョッキーの例はある。

 古くは熊沢がそう。88年にオークスをコスモドリームで制した時、東京が初めてなら、GⅠでの騎乗も初めてだった。

 今ではレジェンドと言われる武豊でも、若手の頃、東京では何度も苦杯をなめたが、東京芝での初勝利はGⅠでのもの。89年天皇賞・秋=スーパークリークなのだ。

 さらに、日曜は雨の予報も。ジュウリョクピエロは父がオルフェーヴルだから、道悪は苦にしないだろう。いや、切れ味やスピードで勝負する他馬が苦戦する分、プラスに働きそうだ。

 また、オルフェ産駒は女性ジョッキーで通算15勝。これはロードカナロア産駒に次ぐ数字で、暴れん坊の血を引く子どもに、当たりの柔らかさが合うのかも。

 今村ジュウリョクピエロは勝って歴史に名を刻むか。非常に楽しみな挑戦である。

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