【京都ハイジャンプ】6頭が挑む 上って降りる京都しかない〝難関〟台形障害
公開日:2026年5月14日 12:00 更新日:2026年5月14日 12:00
土曜の京都では京都ハイジャンプが行われる。
18障害とGⅠよりも多い障害数と跳び越える3930メートルだ。レースの見どころは2周目の向正面。重賞のみ使用される京都最内回りの大障害コースだろう。
そこには2つの障害が待っている。高さ1・5メートル、長さ2・9メートルの大いけ垣(8号障害)にバンケット障害(9号障害)だ。特に、後者は京都にしかない台形障害(高さ0・8メートル)。ここは「3段飛び」と呼ばれ、ジャンプして上り、長さ15・9メートルの上底で完歩を合わせて降りる。難しいのは1メートル弱の高さからの着地。立体認知能力に優れる人からすればなんて事はないが、馬からすると段差で〝地面が消える〟感覚なんだという。
昨年、アンクルブラックで同重賞を制した高田にバンケット障害を解説してもらった。
「京都のバンケットは〝障害に乗る〟ような感覚」(高田)
「京都のバンケットは〝障害に乗る〟ような感覚ですね。上り下りで言えば、上り方が楽ですが、案外、完歩を合わせるのが難しい。上ってからも降りるまでが2~2完歩半。最初が合わないと体勢を崩し、ロスになります。降りる際も。ジャンプして降りると着地でスピードが落ち、大きなロスにつながるんですよ。そこから再度、加速しなければいけないので。昨年のレースを見てもらうとよく分かりますが、アンクルはスッと前脚から奇麗に着地する上手な馬でした。ビビりな馬はスムーズさを欠く。このバンケットだけは練習とレースで違ったりもするので、行ってみない分からない部分でもあります」
ブレーキをかける馬、慎重にゆっくりと降りる馬、四肢を同時に着く馬とサラブレッドの繊細な性格が見て取れる難しい障害でもある。人馬ともにリズムを崩しやすく、勇敢さも問われる最大の難所となっている。
今年は登録段階から少なく、わずか6頭。ヴラディア=上野、ゴールデンスロープ=大江原圭、シホノスペランツァ=高田、ダノンロッキー=五十嵐、ネビーイーム=小牧加、メイショウアツイタ=難波の人馬が挑む。
障害競走は、平地より遅い99年にグレード制が導入されたが、このまま6頭立てとなれば、障害重賞としては、03年京都ハイジャンプ(勝ち馬ウインマーベラス)、16年京都ジャンプS(ドリームセーリング)、20年京都ジャンプS(タガノエスプレッソ)、24年小倉サマージャンプ(ロスコフ)に続く6頭立て(24年小倉SJは1頭取消で出走5頭)ともなる。
まずは全馬の無事完走を願い、入線時は勇気を称えて大きな拍手で迎えたい。



























