目黒貴子のアツアツ交遊録

〈122〉騎手から助手を経て調教師に 個性派コスモキュランダを管理する加藤士津八調教師(1)

公開日:2026年5月6日 14:00 更新日:2026年5月8日 11:12

「うちにはセレクトセールで取引されるようなキラキラな血統はいませんよ」。そう言いながらもにこやかに入厩予定の2歳馬について取材に応えてくれた加藤士津八調教師。いえいえ、確かにそうかもしれませんが、これまで弥生賞のコスモキュランダや京王杯2歳Sを勝利したコラソンビート、さらには紫苑Sのクリスマスパレードなど重賞勝ち馬を輩出し、その活躍ぶりで要注目の厩舎と言えます。

 みなさんご存知の通り、父親は元ジョッキー、現調教師の加藤和宏さん。小さい頃から競馬が日常にある環境でした。

「今ではありえないんですけど、トレセンでサッカーやキャッチボールとかやってたんですよね。で、厩務員さんに怒られていました」。そう、トレセンで育ったので物心のついた頃には当然のようにジョッキーになるって思っていたそう。

「周りもみんな目指してましたからね」。そして小学校高学年の時に父親から「ジョッキーもそして調教師になるのも当たり前」と言われ「そうか、それが普通か」と受け入れました。

 ジョッキーになるためにはやはり厳しい体重管理があります。「ジョッキーになると決めてからは小さいうちから毎日体重を測り、食事も運動もいろいろ考えながら過ごしていたそう。「迷いはなかった」と言います。

 晴れて競馬学校に合格しジョッキーの道を歩み始め、2003年にはデビュー。しかし「成績も良くなかったですから」とあっさり引退。調教助手としての立場で父の厩舎を支えることになります。

「うまく乗れなかったですね。でもこの先は調教師にという思いもあったので、切り替えて引退を決めました。調教師を目指すなら早い方がいいと思ったし」と、ここでも迷いなく調教助手へと転身。加藤和宏厩舎所属となってたくさんのことを学びました。

 騎手時代の所属は国枝厩舎。そして父の厩舎と両方を経験できたことも大きかったようです。

「はっきり言って真逆ですからね」と笑いながら話す中にも意志の強さがあったことで、両方のいいところを取り入れることができたんだろうと思います。
(続きは5月13日に更新)

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