【菊花賞】ヤマニンブークリエ大駆けあるぞ
公開日:2025年10月23日 14:00 更新日:2025年10月23日 14:00
横山典&松永幹師のコンビは魅力
牡馬3冠目は春2冠の勝ち馬が不在で大激戦ムード。どのような結果が待ち受けているのか。一発を秘めた馬がいる。
ヤマニンブークリエを要チェック。
これまで重賞に3回挑戦している。まずは2歳秋から暮れに新馬①着、黄菊賞②着からホープフルSに向かったものの、⑭着と壁にはね返されてしまった。2回目は今年の春。すみれS④着、1勝クラス②着後の青葉賞はやはり⑧着と結果を残せなかった。
それが、3回目のセントライト記念は大違い。
前半戦は2勝クラスに格上挑戦した町田特別で古馬相手に完勝して終了。夏場をリフレッシュに充てて、約3カ月ぶりで臨んでいた。
スタートを決めて、中団前めのインぴったりで運んだ。抜群の手応えで直線を向くと、そのままイン突き。残り1Fで前2頭の間を割って出て、先頭に躍り出た。最後は皐月賞馬ミュージアムマイルの追撃に4分の3馬身差でかわされたが、しっかりと②着は確保だ。
「ジョッキーがうまく乗ってくれましたよね。うまくいきすぎたというか。でも、馬も力をつけていて、道中では我慢が利いて、しまいも脚を使えていました」(松永幹師)
中間も元気いっぱい。すぐに乗り出され、乗り込みは入念。先週のCウッドでの併せ馬では6F78秒9―37秒1、1F11秒8の好時計をマーク。そして、今週は横山典が手綱を取り、6F84秒7―39秒2、1F11秒8で駆け抜けた。
「前走の前と比べ、かなりいい雰囲気になってます。血統的には三千㍍もこなせていいはず。以前と違い、今では道中で位置を取って、普通の競馬ができている。いい馬になってきました。あとはジョッキーにお任せ」
横山典と松永幹師といえば、騎手学校の同期。これまで松永幹厩舎のJRA548勝中、36勝を挙げており、76勝でトップの武豊に次いで2番目に多い。重賞では最多タイの3勝だが、まだビッグタイトルは手にしていない。
初コンビの町田特別で一発回答を出して、セントライト記念ではGⅠウイナーの②着。大舞台でどんな手綱さばきを見せてくれるだろうか。