【菊花賞】今週は軽めでも集中力十分で理想的な仕上がり エリキング心肺機能が上がった

公開日:2025年10月22日 14:00 更新日:2025年10月22日 14:00

 秋初戦の神戸新聞杯を勝利。「菊花賞のための準備をしてきました」とはレース後の川田で、緩いペースにも道中では動かず、折り合いをつけて直線で満を持してゴーサイン。3F32秒3の極上の末脚で前哨戦を突破して、ここまでいいステップを踏んできた。

 レース後は在厩して調整。1週前は金曜にCウッド追い。中内田師が騎乗して7F97秒2―37秒2、1F11秒7をマーク。速い時計で負荷をかけるというよりも、6~3F間は14~13秒台と極端にラップを緩めずに走らせて、心肺機能を高めるイメージの調教を課してきた。

 最終追いはCウッドで助手が騎乗して5F71秒1―38秒7、1Fは11秒8。もうやる必要もないため余力たっぷりで、フットワークの伸びも目立った。道中は集中力十分で、いい意味で気持ちにゆとりを感じさせる理想的な走り。このひと追いで馬体も本番仕様に仕上がってきそう。そう、大一番へ向けてやることはやった印象だ。

「走れるように準備してきたことが必ず生きてくる」(川田騎手)

〇…共同会見に臨んだ川田は「(前走は)菊花賞を見据えて三千メートルを走れるようにと。道中のリズムを大事にしながら、力まず走れることを優先して。最後は着差がわずかでしたので無理して動いて、しっかりととらえてくれたことが能力の高さだと思います」とトライアル勝ちを振り返った。「ワガママが強い時期もありましたが、そこを乗り越え、だいぶお兄さんになってレースも上手になってきた。三千メートルが合うかどうかは走ってみないと分かりませんが、走れるように準備してきたことが、必ず生きてくると思います」

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