【菊花賞】長距離戦はやはり騎手で買え!

公開日:2024年10月17日 14:00 更新日:2024年10月17日 14:00

成績抜群の武豊、横山典、ルメールは当然として穴なら…

 菊花賞は言わずと知れた淀の長丁場。全馬が初の三千メートルに挑む。

 現在、JRAで長距離戦(ここでは芝三千メートル以上)は年8鞍ある。

 天皇賞・春、菊花賞のGⅠ2つに、阪神大賞典、ステイヤーズSとGⅡも2つ。そしてGⅢはダイヤモンドSがあり、オープン特別の万葉S、条件戦は松籟S、古都Sだ。

 8鞍中、関西エリアの京都、阪神が計6鞍で、関東はステイヤーズS、ダイヤモンドSの2鞍だけ。となれば、どうしても関西ジョッキーの方が長距離経験は多くなる。

 長距離戦最多勝ジョッキーはもちろん武豊だ。

 関西所属で、なおかつジョッキー生活38年目の大ベテラン。ここまで30勝を挙げている。何といっても凄いのは天皇賞・春8勝、菊花賞5勝のGⅠ実績。阪神大賞典でも8勝している。

 菊花賞ではアドマイヤテラと初コンビを組む。実は友道厩舎の長距離戦7勝も現役ではトップ。ジョッキー、調教師ともに勝利経験が豊富とあっては、アドマイヤテラに注目しないわけにはいかないか。

 武豊の30勝に次いで現役2位の勝ち鞍を挙げているのは横山典。とはいえ、11勝と大きく離されている。

 天皇賞・春3勝、菊花賞1勝だが、際立っているのはステイヤーズS6勝と長距離戦はとにかく得意。ダービー馬ダノンデサイルもこの鞍上なら安心か。

 現役3位は10勝の和田竜だが、現在は負傷で休養中。

 同じく10勝しているのが岩田康だ。目立つのが阪神大賞典の5勝。天皇賞・春も2勝、菊花賞も1勝している。
 まだ園田所属だった頃に初騎乗で菊花賞勝ち。コンビを組んでいたデルタブルースとは06年に豪GⅠメルボルンCも制覇した。初コースの三千二百メートルを克服した点は強調できる。3戦連続騎乗となるエコロヴァルツでアッと言わせるか。

 アーバンシック鞍上のルメールも10勝。中でも菊花賞は〈3212〉、連対率・625だから、絶対に無視できないジョッキーだ。先週は秋華賞=チェルヴィニア、府中牝馬S=ブレイディヴェーグと日月重賞V。絶好調モードに入っている。

 一方、長距離戦の勝ち鞍が意外に少ないジョッキーも。コスモキュランダ鞍上のM・デムーロは2勝止まり。ヘデントールと初コンビの戸崎は19年阪神大賞典=シャケトラの1勝のみで、メリオーレムの川田も2勝(10年菊花賞=ビッグウィーク、20年万葉S=タガノディアマンテ)と多くない。

 穴ならハヤテノフクノスケに騎乗する岩田望。重賞勝ちはないが、21、22年の古都S、22年の松籟Sと3勝をマーク。ペース判断のうまさは父譲りなのかもしれない。

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