【秋華賞】またまた波乱を演出したレジェンドの逃げ 菊花賞、天皇賞でも!?

公開日:2025年10月20日 14:00 更新日:2025年10月20日 14:00

 5番人気で②着に逃げ粘ったのがエリカエクスプレス。その立役者は鞍上・武豊で間違いない。

 前哨戦の紫苑Sを逃げ切ったケリフレッドアスクが好スタートからハナに立つ構え。これを外から制して1コーナーで主導権を握った。

 ポジションを取り切ったところで少しスピードを落とし、前半5F通過は59秒4。絶妙なペース配分で走らせている。

 これには勝ったエンブロイダリーに騎乗していたルメールも、早めに動いて並びかけに行ったほど。“逃げた時の武豊は怖い”と警戒していたからだろう。

 今度はプレッシャーをかけられる立場になりながらも手応え良く4コーナーを回り、直線でいったんは突き放した。ゴール寸前まで粘らせたのはさすがのひと言だ。

 それにしても、ここのところのGⅠで名手の逃げが冴えに冴えている。

 9月のスプリンターズSもジューンブレアを②着に導いたのは記憶に新しい。春最後の宝塚記念もメイショウタバルで鮮やかな逃げ切りだった。

 過去を振り返っても武豊がGⅠでハナに立った場合は、馬券に絡む確率が非常に高い。16年の天皇賞・春をキタサンブラックで逃げ切った時からきのうまでの17回で〈6344〉。連対率・529、③着内率・764をマークしているのだ。

 今週以降もGⅠでは菊花賞=マイユニバース、天皇賞=メイショウタバルと前走が逃げ切りだった有力馬への騎乗が控えている。

 佳境へ向かう秋GⅠシリーズ。レジェンドの手綱さばきからますます目が離せなくなってきた。

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