【菊花賞】エリキング秋は主役だ
公開日:2025年10月21日 14:00 更新日:2025年10月21日 14:00
余裕残しで神戸新聞杯勝ち
エリキングが上昇カーブを描いて挑む。
昨年は6月のデビュー戦、秋の野路菊S、京都2歳Sとぶっこ抜き、クラシックの有力候補になるかと思われた。ところが、好事魔多し。右第1指骨剥離骨折で休養を余儀なくされることに。今春の皐月賞は5カ月ぶりに加えて、直線では内でゴチャつき、⑪着に敗退……。それでも、ダービーでは後方から最速の末脚で⑤着に追い上げ、秋に望みをつないだ。
夏は放牧でじっくりと充電して、始動戦は王道の神戸新聞杯へ。
8枠10番から中団の少し後ろを追走。そのまま4角を回り、直線では大外に持ち出した。そして、鞍上のアクションにこたえて力強く伸びた。抜け出しを図ったショウヘイを首差でとらえてゴールイン。3F32秒3はもちろん最速。2番目よりも0秒5速かった。完全復活は間違いない。
福永助手は「先を見据えて若干は余裕残しのつくり。遅い流れで決して展開が向いたとは言えない中で差し切る強い競馬ができたように思います。前哨戦としては十分の内容だったんじゃないでしょうか」と話す。
中間は在厩調整。先々週の金曜に坂路4F54秒1―12秒1をマークすると、先週金曜には調教師が手綱を取り、Cウッド6F80秒9―37秒2、1F11秒7を馬なりで駆け抜けた。
「反動は見られず、1週前、当該週の調整で十分に整うとみています。距離に関しては分からないところですが、どの馬も同じ条件。上積みを持った状態で臨み、うまく対応してくれることを期待します」
春は悔しい思いをした。秋はぜひとも笑いたい。