期待馬が続々とデビューする中、日曜福島5R芝二千に出走するこの馬も注目だ。ノーザンファーム早来の宮本俊彦さんに聞いた。
「半姉クリスマスパレードは、キタサンブラック産駒で薄めの馬体でしたが、父がサトノアラジンに替わったこの馬は体高があって幅もマズマズ。3月に天栄に移動するころには、育成厩舎に入厩当初から50キロほど増えて500キロ近くにまで順調に成長していました(現在は490キロほど)。ハイ、理想的な成長曲線で順調に無理なく調教をこなせましたね」
戸崎を背にウッドで追われた1週前は、前後に1勝クラスの年長馬を置いて折り合って直線に向くと、先輩2頭の間で馬なりで突き抜けそうに1F11秒4。今週も同じ形式で3頭併せの真ん中に入り、外の3勝クラスを0秒5追走すると、ラストは1F11秒2で馬なりのまま0秒1先着だ。楽に古馬をいなすように、万全の仕上がりだ。
「こちらでも操縦性がよく、気性に問題もありませんでしたから、マイラーの父の産駒でも、(デビュー戦の)二千は十分こなせると思います」
父サトノアラジンから大物誕生か。デビュー戦の走りが楽しみだ。