【札幌記念】アルナシーム激走ムード
公開日:2025年8月14日 14:00 更新日:2025年8月14日 14:00
「函館記念よりも気配は上」(五十嵐助手)
夏の大一番だけあって最近は前走GⅠ組の台頭が著しいが、かつては函館記念組が活躍。定量戦になった06年以降、4勝②着3回でトップだ。17年にはサクラアンプルール=6人、ナリタハリケーン=12人がワン・ツーを決めた。
しかも、前走⑥着以下が3勝、②着1回と巻き返しが多い。その点から今年は負けてなお強しだったアルナシームに激走ムードが漂う。
函館記念は3~4コーナーで動きたい時に外からかぶせられて動けず。最後は内を突いてきたものの、時すでに遅し。⑥着まで押し上げるのが精いっぱいだったが、59キロのトップハンデを背負っての末脚はひときわ目を引くもの。地力を示した内容といえる。
中間はノーザンファーム空港牧場での短期放牧でリフレッシュさせて函館競馬場へ再入厩。緩ませていなかったので立ち上げからスムーズ。1週前は藤岡佑が駆けつけて、芝コースで今年のNHKマイルC馬パンジャタワーを相手に5F69秒2―38秒4、1F11秒3で併入を果たした。
「パンジャタワーが素晴らし過ぎただけで、こちらもしっかり動けていますよ。回転が速く小気味いい走り。函館記念よりも気配は上に思えます」
そう言うのは担当の五十嵐助手だ。
最終追い切りとなる今週木曜は芝コースで5F70秒4―40秒2、1F11秒5。その言葉通り、キレのある動きを見せた。
「走る時のゾーンが狭めなのは確かですが、ハマればやれても」
五十嵐さんも密かに腕を撫す。GⅠ好走馬に一泡吹かせるかも。