【有馬記念】皐月賞が有馬記念に直結する! 今年の3歳馬もチャンス大

公開日:2025年12月24日 14:00 更新日:2025年12月24日 14:00

 中山で最初に行われるGⅠは皐月賞で、締めくくりが有馬記念だ。

 かつてはその年の皐月賞馬が同じ年に有馬記念も制することはなかなかなかった。初Vは1956年に有馬記念が創設されてから20年後となる76年に〝天馬〟トウショウボーイが成し遂げた。70年代はこの1頭だけで、80年代も〝皇帝〟シンボリルドルフ、90年代も〝シャドーロールの怪物〟ナリタブライアンとそれぞれ1頭ずつだった。2000年代に至っては1頭もおらず、05年にはあの〝英雄〟ディープインパクトがハーツクライの②着と国内唯一の敗戦を喫している。

 そんな流れが、10年代になると様変わりしてきた。まずは10年のヴィクトワールピサ。2歳秋から3歳春に未勝利、京都2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳S、弥生賞、皐月賞と5連勝し、ダービーは③着まで。秋にはフランス遠征で④⑦着後、ジャパンC③着からここに臨んで、断然人気のブエナビスタを鼻差で打ち破った。

 翌11年はオルフェーヴル。デビューから3歳春先までは①②⑩②③着となかなか勝ち切れなかったのに、スプリングSで重賞ウイナーになると、その後も皐月賞、ダービー、神戸新聞杯、菊花賞、有馬記念と3冠を含めてノンストップで駆け抜けている。

 さらに3年連続で12年のゴールドシップ。2歳時は札幌2歳S、ラジオNIKKEI杯2歳Sで連続②着。それが、年を越して共同通信杯で初タイトルを手にすると、返す刀で皐月賞も圧勝した。ダービーは⑤着も、ひと夏を越して、神戸新聞杯、菊花賞、有馬記念と強烈な末脚でぶっこ抜きだ。

 このように10年代に3頭輩出し、20年代に入っても勢いは衰えない。21年にはエフフォーリア。2歳夏の新馬から百日草特別、共同通信杯、皐月賞と無傷の4連勝。ダービーは鼻差②着と惜敗したが、秋~暮れには天皇賞、有馬記念と古馬の強豪たちをねじ伏せた。

 皐月賞馬に限らず、20年代は22年イクイノックス、昨24年もレガレイラと3歳馬が計3頭、勝ち名乗りを上げている。過去の3歳馬の優勝を見ると、50年代は0頭、60年代は1頭、70年代は3頭、80年代は4頭、90年代は4頭、00年代は2頭だった。それが、10年代は半分の5頭を占めた。そして、20年代はあと5年を残して3勝だから、これからまだまだ増えていっても不思議はない。

 今年の3歳勢は古馬と混合になった夏以降、先週までに芝千六の中京記念=マピュース、芝千二のキーンランドC=パンジャタワー、芝二千の天皇賞・秋=マスカレードボール、ダート千六の武蔵野S=ルクソールカフェ、ダート千二のカペラS=テーオーエルビスとあらゆる分野で5勝をマークしている。

 今年はエキサイトバイオ、ミュージアムマイルの2頭。戴冠の可能性は十分ありとみたい。

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