【キーンランドC】パンジャタワー勝って海外へ
公開日:2025年8月19日 14:00 更新日:2025年8月19日 14:00
1週前は迫力満点の動き
キーンランドCは重賞勝ち馬や夏の上がり馬など多士済々な顔ぶれだが、異色の参戦となるのがパンジャタワー。今年で20回を数えるキーンランドC史上、NHKマイルCの勝者が同年のキーンランドCに出走するのは初となるからだ。
この経緯を五十嵐調教助手はこう話す。
「次走に予定しているのが11月1日にオーストラリアで行われるゴールデンイーグルなんです。現地の検疫が長いということもあって逆算してここを使うことになったんです。もう千二にシフトしたってわけではありません(笑)」
前哨戦として万全の態勢を整えるため、放牧先のチャンピオンヒルズから7月22日に栗東へ帰厩。状態を確認後、25日に函館競馬場へ入厩して調整を開始した。
徐々に調教の負荷を強めて、8月7日には主戦の松山が駆け付けて芝コースでアルナシームと豪華併せ馬で5F69秒8―38秒8、1F11秒3。1週前の13日にはウッドで先行馬を5~4Fまで1秒以上追い掛けながらも直線に入ってたたき出されると一気に伸びて3馬身先着の5F68秒6―37秒5、1F11秒8をマークした。
「乗ってくれた佐々木君は“めちゃくちゃ動きますね”って言ってくれました。しっかりとスピードに乗ってトップスピードのまま、集中力を保てていた。いい追い切りができたと思います」
見届けた五十嵐助手も合格ジャッジで迫力満点の動き。ステップレースとはいえ、手加減なし。好結果を連れて海外の強豪と渡り合う腹積もりだ。