通算2000勝にマジック1 松本好雄氏メモリアルVの鞍上は武豊か、それとも

公開日:2025年8月14日 14:00 更新日:2025年8月14日 14:00

 先週の土曜札幌8Rを1番人気ナリタヒカリで制し、前人未到のJRA4600勝を達成した武豊。翌日曜は中京へ。CBC賞のジューンブレアは②着に終わったが、その前に2勝を上積み。早くも通算4602勝とした。

 この4600勝達成時に、芝コースのラチの外で大声援を送っていたのが、自称〝武豊王〟の池添だ。4500勝の時は同じ競馬場にいたのに、武豊が騎乗しているレースを勘違い。偉業達成のセレモニーには参加することができず、後日に更新した自身のXでは「やっちまいましたわ…」とつづり、4501勝時の表彰式に〝乱入〟してレジェンドを祝福したエピソードがあるほどだ。

 その池添。先週は大記録にリーチをかけた。

 日曜の札幌8Rを1番人気メイショウタイピンで勝利。これが〝メイショウさん〟こと、オーナーの松本好雄氏のJRA通算1999勝目になったというわけ。

 鞍上は「これで1999でしょ? やっぱり、(2000勝目は)豊さんになるのかな」。果たして、今週にはこの記録は達成されるのか。そしてその鞍上は……。

 松本好雄氏は1974年にJRAの馬主に登録しており、今年でナント51年に。ダービー馬メイショウサムソン、オークス馬メイショウマンボをはじめ、メイショウドトウ、メイショウボーラーなどがGⅠを勝利。

 現役では地方で交流GⅠ4勝のメイショウハリオ、そして今年の宝塚記念を制したメイショウタバルなどを所有。タバルでの勝利は、JRAでは12年ぶりとなるGⅠ制覇だった。

 武豊とメイショウの関係は非常に深い。「オヤジの頃から」と自身が言うように、父である武邦彦氏もこの勝負服に袖を通していた。4602勝の内訳を見ると、松本好雄氏の馬で173勝。これは馬主別最多であり、松本氏から見ても、最も多く勝たせてくれたのは武豊なのだ。

 また、武豊の節目の勝利もメイショウが多い。

 3600勝は14年1月でメイショウインロウ、3900勝は17年6月でメイショウヴォルガ、そして4000勝は18年9月でメイショウカズヒメで達成している。

 今度はオーナーに節目の勝利をもたらすことができるだろうか。有力なのは土曜札幌6R・3歳未勝利、ダート千七のメイショウゲキハ。前走③着から前進すれば、また絵になるシーンが見られそうだ。

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