日曜日で中央競馬は全日程を終了します。
自分は古い人間なので、去年まで有馬記念後に行われていたホープフルSの“もう一丁”GⅠは正直あまりピンとこず、やはりラストは紅白歌合戦ではありませんが、有馬記念がしっくりくる世代です(笑)。
自分が競馬を始めた二十数年前は、それこそ何でも“アリ”馬記念と称されて、長短さまざまなカテゴリーから出走馬がエントリー。勝負服もバリエーション豊かで本当にワクワクとしたことをはっきりと覚えています。
今年の掉尾を飾るビッグレースの何でも“アリ”馬に◎コスモキュランダを指名します。一見無理筋かと思われますが、あらゆる面で好転が見込まれるからです。
まずは体調面。
戦線復帰となった夏の札幌記念は明らかな調整途上で、続くオールカマーはようやく良化してきた頃。完調に近づいてきた天皇賞・秋は最内枠が災いして超スローにハマって動けずで、ジャパンCでようやく力を出し切ることができました。⑨着だったのはあまりにも時計が速過ぎたから。むしろ対応できたのを評するべき内容です。
今回は1週前にウッドでしっかりやって(6F82秒7―37秒4、1F11秒5)、今週は横山武騎手を背に坂路へ。先行馬を見ながら運び、ラスト1Fで体を併せると一気にかわして2馬身先着でフィニッシュの4F52秒7―12秒0をマークしました。
「武史の進言もあってブリンカーを着けました。まずは先行馬の真後ろにつけて道中は左右に動いていたでしょう。あれで操作性の確認をしていたと思いますよ。そしてゴーサインを出してからの行きっぷりも。あれで攻めて乗れることがわかったはず。一発やってやろうって気持ちになってくれたのでは」
そう見立てるのは加藤士調教師です。
何より一番大きな後押しとなるのは場替わり。
キュランダは成績が示す通り、明らかな中山巧者。3歳時に勝った弥生賞ディープインパクト記念ではシンエンペラーを下し、今年のAJCCでは③着ながら勝ったダノンデサイルとは0秒1差です。出走に関してはさまざまな思惑が絡むので詳細はわかりませんが、下半期はすべて向かないステージで走っていたのです。
乾坤一擲の勝負はここ。絶好枠を引き当てたことやオッズ的妙味も加味すれば、夢を託す価値ありと判断しました。
「ベガはベガでもホクトベガ!」
93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。




























